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サンクト・ペテルブルグでは、今の時期、白夜で夜中まで薄明るく、慣れない人にはなかなか寝付けない日々が続いていることと思います。私も来た当時は、明るい夜に慣れるのに大変でした。また、小学生ぐらいの子供たちが夜10時過ぎまで外で遊んでいるのを見て、軽いショックを受けさえしました。今、太陽が0時ごろ水平線に隠れたかと思うと、4時ごろにはまた夜明けです。ただし、冬はその逆で日の出は遅く(9時頃)、日没は早いです(4時半頃)。一年を通した日照時間の合計は、日本とあまり変わらないようです。
こんな訳で、ペテルブルグの観光シーズンは、春から秋にかけてと限られています。勿論、冬は冬でいいところもあるのですが、厳寒という先入観からか、外国人観光客は殆どいません。シーズン真っ盛りの夏の間は、ホテルも満杯、バスの運転手もガイドも大忙しです。しかし、観光客のいない冬の間彼らは何をしているのかと心配してしまいます。
白夜のピークは、6月21日前後。観光客が一番多いのもちょうどその時期です。市政府や国、大企業も好んでこの時期に市内で様々なイベントを催します。今年の一大イベントは、ポール・マッカートニーのコンサートでした。ポールは、昨年モスクワの赤の広場で野外コンサートを行い盛況だったので、今年はペテルブルグの宮殿広場でコンサートを行うために早くから準備してきました。宮殿広場は、市の中心、エルミタージュ国立美術館の前の広場です。赤の広場の時と同様、こんな場所でコンサートをやるのには、エルミタージュ館長を始め、文化人は反対でした。今回もオーガナイザーがプーチン大統領に直々にお願いし、許可が下りたようです。
コンサートのチケットは、後ろの方の立ち席が1500円ぐらい。前の方のVIP席は、20万円ぐらいまでしたそうです。当日、昼の12時ごろから広場付近の交通が遮断され、夕方6時からコンサートは始まりました。総勢7万人以上集まったそうですが、その内約6千人がモスクワから、4千人以上がロシアの地方からの観客だったようです。あいにくの天気でしたが、30曲以上披露され、コンサートは無事終了しました。
ビートルズは、1980年のモスクワオリンピックの際にも赤の広場でコンサートを行う許可をブレジネフ書記長に請ったが、断られています。結局、ロシアでのコンサートは、昨年の赤の広場のコンサートが初めてでした。20年で、これだけ国家の体制や、国と国、人と人の関係まで変わろうとは誰が想像できたでしょうか。
画像上:6月下旬の午前3時30分頃の明るさ
画像下:コンサートが行われた宮殿広場
【短信】先般、英国の調査会社が発表した「生活費が高い都市ランキング」で、東京が昨年に続き「世界一」。ペテルブルグも10位にランクインしているようです。
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