■暴飲暴食週間、そしてダイエット、そしてまた 2004.3.1 update

ここのところ、モスクワで惨事が続いたので、安否を確認するメールをいただきますが、お陰様で元気にしております。モスクワから北へ600キロ離れた当地は、比較的静かで安全です。

さて、今週(2月16日−2月22日)は、「マースレニッツァ」と言われ、ロシアでは特別な週です。何が特別かと言いますと、来週から(復活祭前の)大斎期が始まるため、今週はお肉が食べられる最後の週なのです。また、この週は、冬と春を分ける週と考えられています。この週の主食とも言っていいほどよく食べられるのが、以前ファーストフード事情でもご紹介しました、ブリニィ。マンションに入ると、独特な匂いがするので、今日はどこの家でブリニィを焼いているかが直ぐ分かります。町や村が、お祭を催して、ブリニィを焼いて皆に振る舞うこともあるようです。ちなみにモスクワ市は、昨年ブリニィを山のように積み重ね、高さが6メートルに達し、ギネスブックに載ったそうです。今年は8メートルに挑戦するのだとか...

この一週間の中でも一番重要なのが、最終日の日曜日。謝罪の日曜日とも言われ、この日、一年間に自分が他人に与えた侮辱、いまいましさに対してお互いに許しを請います。また、地域にもよりますが、わらで人形を作り、服を着せ、村中をかついで回り、終いに焚き火で燃やすという儀式もあります。わら人形を作らない地域でも、焚き火をして、古くなったいらない物を燃やす儀式はあるそうです。なんだか、日本のどんど焼きに似ていますね。マースレニッツァは、ロシアだけではなく、西スラブ民族、南スラブ民族の間でも、祝われているようです。

暴飲暴食週間が終わると、48日間の大斎期が始まります。 私の周りも含め、年々精進を守る人が増えてきた気がします。ソヴィエト時代には、復活祭や大斎期なんて言葉すら口に出してはいけなかったようですが、敬虔なロシア正教信者は、この精進を守っていたようです。つい最近まで、バリバリの共産党員だった人が、精進を守っているなんて言うと、その変わり身の早さに私は驚きますが、意外と普通に受け入れられています。

大斎期が明けると復活祭です。クリスマスとならんで重要なお祭です。復活祭に必ず食べるクリーチという円筒形のパンケーキと、パスハというカッテージチーズで作られたものがあるのですが、毎年この時期になると店に出始めるので、気にしていなくても復活祭が近いのが分かります。宗教を否定していたソヴィエト時代には、復活祭など勿論なく、家族でひっそりと祝っていたようです。 ソヴィエト時代にも、この時期にはクリーチが売られていたようですが、宗教色の強いクリーチとしてではなく、「春のパンケーキ」と呼ばれ売られていたそうです(見た目や味は一緒)。

ご年配の方を中心に敬虔な信者は、復活祭の日に教会へ必ず行っていたようですが、国民が教会へ行かないように、当時、ソ連政府はこの日に面白い番組ばかり組んでいたそうです。ビデオがなかった時代ですからね〜。宗教を取るかテレビを取るか・・・それは問題だった事でしょう。

画像上:マースレニッツァのお祭風景
画像下:ブリニィを焼いているところ


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