■ロシア版「スター誕生」 2003.4.21 update

つい見てしまうテレビ番組があります。その名もロシア版「スター誕生2」。一般公募で寄せられた数千のビデオやデモテープの中から一次審査が行われ、その後ステージにて歌やダンスを披露し、男女8人ずつ計16人がスターの卵として選出。15人はロシア人ですが、1人はなんとカメルーン出身のアフリカ人!ロシアの地に住む同じ外国人として応援しちゃいます。

彼らは11週間の間、特別に作られた監視寮にて合宿生活を行います。寮には寝室、浴室、居間、キッチンのほか、レコーディング室やトレーニングルームも完備。さらに数十台にも及ぶカメラがあちこちに設置されていて、24時間監視されています。

この番組の面白いところは、スターの卵たちの奮闘記がオンタイムで見られるだけではなく、毎週1人ずつ脱落者が出るサバイバルさ、それをめぐる複雑な心理戦。実に生々しい闘いなのです。脱落者候補にノミネートされるのは、毎週金曜日の生放送のステージのあと。月曜日には3人がノミネートされ、金曜日までに必死に練習。そして迎える金曜日の生放送でそれぞれが歌やダンスを披露し、1人は視聴者投票により救済され、残る2人にはスターの卵たち一人一人がどちらかに投票して、得票数の多かったほうが勝ち残るサバイバル戦。敗者はそのままさようなら。

勝ち残るためには、よりカメラにアピールしなければならないし、仲間同士の関係も重要なので、スターの卵たちは常にカメラのある監視された生活の中、大きなストレスと闘いつつスターを目指して特訓しています。外には一切出られず、電話使用は2日に1回、1分間のみ。閉じ込められた空間での11週間はハードです。最後には1位が決定し、レコード会社との契約が決まるなどその後のスター街道が保障されることになります。「スター誕生1」で優勝したのは男の子4人のグループでした。

同じルールによる「スター誕生」はヨーロッパ各国でも放送されていて、「第1回ヨーロッパベスト」というコンクールがフランスで行われました。ギリシャ、イタリア、オランダ、スペイン、ベルギー、ロシア、ポルトガル、イギリス、フランスの9カ国の「スター誕」の優勝者の中から、1位を選ぶもの。各国で放送された番組の様子やレッスン風景などのビデオクリップが流れていましたが、優勝者は自国では黄色い悲鳴に包まれ、国を代表するスターの風格たっぷり。

言語を統一するため各国代表の9人は英語で歌いました。英語が母国語の方が有利じゃのー!と悪態つきながら見てたわけですが、これはレベルが違う…という人から、あぁー、そう…という人までいろいろ。

ロシア代表の男の子4人組の選曲はあろうことか「We will rock you」、うっわーこの時点でダメじゃん。だってベタポップスがお得意の4人なのに…ロックを気取るのは無理がある。「がなる」歌い出し(無理しすぎ)とサビ部分のリピート、テンポもノリもイマイチ。しかも英語ができないから簡単な歌詞の曲を選んだのがバレバレで、ちょっと悲しかったです。

他の国の子との絡みの曲もほとんど聴き取れないほどのヨワッチイ声量で、まるで引き立て役、、結果、ロシア組は9人中6位でした。優勝したのはスペイン代表のパワフルな女の子。各国でスター誕生2が放送されているので、今度はロシアチーム、頑張って欲しいです。現在放送中の「スター誕生2」ではヨーロッパベスト優勝!をも視野に入れたレッスンをしているようで、スターの卵たちは英語の曲も歌いこなしています。

ステージで美しく輝くスターになるまでの物語、もといそのレッスン風景や苦悩する共同生活の様子はとても人間臭く、つい引き込まれてしまいます。スター誕生1では、有力者のコネで番組に参加できた子がたくさん・・なんて叩かれていましたが、それを差し引いても面白い、編集しようぜ…と言いたくなるくらい生々しい言い争いや心理的駆け引きの様子がカメラに映し出されているのです。他人の生活を覗き見るという悪趣味な番組ではありますが、これらの人間模様、目が離せません。

画像:現在放送中のスター2の卵たちによる生放送ステージの様子です。


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