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ビクトリアには、イギリスよりもイギリス的だと言われる街並みがある。それは「オークベイ・ビレッジ」だ。「タウン」と呼ぶには少々スケールが小さいので「ビレッジ」と呼ばれているが、日本語の「村」というほどの田舎でもない。
オークベイには、チューダー朝の建物や古い建築物が多く、ビレッジ全体が、古き良き時代の英国を髣髴とさせる(らしい)。
ビレッジにあるパブやティールームに一歩足を踏み入れると、イギリス英語訛りが聞こえる。パブの飲み物は、もちろんギネスビール。フィッシュ&チップスと共に、パブでおしゃべりを楽しむシニアたちの中には、かつて英国に住んでいたという人も多い。
個人の家の見事なローズ・ガーデンや多年草の花が咲き乱れるイングリッシュ・ガーデン。庭造りのエキスパートの熱意が伝わってくる。花好きなビクトリア市民は、育てるだけでなく、花を買うのも好きらしく、オークベイ・ビレッジの中だけで、3軒も花屋がある。
最近はビクトリア市内観光のツアーコースに、オークベイでアフタヌーンティーを経験する、というのがあり、東洋人のグループがどやどやとチャーターバスから降りて、ティーハウスへ入っていくのを目撃する。ビクトリアには二階建ての市バスが走っており、特にオークベイを走るバスは、周りの景色にしっくりと溶け込んでいる。
ビクトリアの最南東部に位置するこのビレッジは、年間で2,196時間という日照時間に恵まれ、熱帯地方のヤシの木が育つユニークな土地。さらに名前の通り、オーク(樫の木)がやたら多いのも特徴だ。しかも、普通の樫の木ではなく、州政府が保護樹木として指定しているゲリー・オークの宝庫なのである。
この木は、枝が妙に曲がって成長する上、寿命が尽きた枝先が、葉っぱをつけたまま、ボトっと落ちる傾向がある。風の強い日には、庭の芝生の上には、ゲリー・オークの枝がたくさん散らばっている。
この後始末が、結構たいへんだ。秋には大量のどんぐりを道に落とすし、正直言って、市民にはあまり好かれていない。しかし保護樹木なので、勝手に切ることができない。従って樹齢400年、高さ30m以上になるまで、のうのうと生き続けるゲリー・オークもある。
アップランドという、市内で指折りの高級住宅地や、メンバー制のビクトリア・ゴルフ・クラブなど、上流意識の強い地域でもあるオークベイは、誇り高き英国系カナダ人の最後の砦かもしれない。
-文中の画像-
画像右上:メインストリート
画像左上:チューダー朝の店
画像右中:英国風パブ
画像左中:花があふれる花屋
画像右下:チョコレート専門店
画像左下:百周年記念の時計塔
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画像左:ティーハウスの入り口
画像中:カフェもヨーロピアン
画像右:もちろん有機野菜です
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画像左:素敵なアンティーク屋
画像中:趣のある本屋
画像右:英国から輸入されたマンホールのふた
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【短信】トロントからビクトリアへ移住して4年の間に4回目の引越しを済ませました。今度は、この報告にあるように、オークベイが住まいです。自宅から歩いてパブや花屋、銀行、マーケットに行けるすごく便利なロケーションです。(10/7)
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