■アップル・サイダー・ハウス 2006.11.21 update

10月のある晴れた日、ビクトリアから車で40分北上したコブルヒルにあるメリデール・サイダー・ハウスを訪れた。ここは広大な果樹園でリンゴを育て、アップルサイダー(リンゴ酒)を醸造しているところだ。

1990年から創業を開始したメリデール・サイダー・ハウスだが、2000年に元弁護士のご主人と商学科出身の奥さんが新しい経営者になってから、醸造所のすぐ真向かいにビストロをオープンし、果樹園と醸造所のツアーとレストランビジネスをスタート。

6年目の現在、醸造されるアップルサイダーは8品種に増え、さらにビストロの料理は「En Route」というエア・カナダが発行する雑誌に絶賛されて、ますますビジネスは繁盛している。


メリデールで働くスタッフがガイドとなって、果樹園の前からツアーはスタート。もうほとんど収穫を終えたリンゴの木々は、思ったよりも背が低い。品種改良が進み、リンゴを取りやすくするため、背の低い木になっているそうだ。

それでも収穫時には、臨時のアルバイトを大勢動員し、手作業になる。この日は、収穫したリンゴを洗い、ベルトコンベアーで運び、大きな圧縮機でリンゴ汁を絞っているところを見学できた。

リンゴの絞りカスは、茶色に変色していて、ちょうど濡れたオガクズそっくり。ガイドが勧めるままに味見してみたが、わずかにリンゴの香りはするものの、パサパサした味のない代物だった。この大量に生産される「オガクズ」はちゃんとリサイクルされている。行き先は養豚場である。リンゴのカスを食べて育ったぶーちゃんは、とても肉が柔らかく美味しいポークになるとか。

さて、絞られたアップルジュースは、発酵するためタンクと樽に貯蔵され、品種によって、砂糖、蜂蜜、ラズベリーやサクランボの果汁などが加えられる。リンゴのタンニンが多いほど、ドライ・サイダーに仕上がるそうだ。

発酵を終えたサイダーは、何重にもなったフィルターを通して濾過され、ボトリングの工程へと進む。ちょうど2人の従業員が、ボトリングの作業をしていた。小さめのペットボトルに詰められたアップルサイダーは、黄金色に輝いていた。

レストランの中で、8種類のアップルサイダーを試飲した。私が一番気に入ったのは、デザート酒にぴったりの「Winter Apple」。とろりとしたブラウンシュガーのような甘さで、アイスワイン風だ。

その後、レストランで3コースのランチを楽しんだ。ソーセージやパテ、ピクルス、サルサなどすべて地元の食材を使った前菜。メインはポークとキノコをクレープで巻いた料理。ガイドの話通り、リンゴの絞りカスを食べた豚は、普通のポーク以上に柔らかくて良い味だった。デザートとコーヒーもおいしくいただき、ツアーのお値段は日本円にして約2,800円。

おみやげ用のアップルサイダーとリンゴ入りマスタードを買って、満足度100%のメリデール・サイダー・ハウスをあとにした。

画像上段
画像右上:収穫を待つリンゴ。品種改良により、収穫しやすいように背丈が低い。
画像左:リンゴの洗浄。
画像中:リンゴを圧搾する。
画像右:リンゴの絞りカスは、濡れたオガクズそっくり。
画像右下:ボトリングの様子。
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画像下段
画像左:前菜盛り合わせ。
画像中:ポーク入りクレープ。リンゴの絞りカスを食べた豚は、柔らかくて良い味だった。
画像右:試飲したサイダー。気に入ったのは、デザート酒にぴったりの「Winter Apple」。
画像右下:天井の高いレストラン。


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