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2年前の今ごろ、ビクトリアとバンクーバー周辺に、シャチが海から上陸(?)し、街を占拠した(2004年9月の「各国いまどき報告」に詳細リポートを掲載)。今年は、大きな白熊がブリティッシュ・コロンビア州のあちこちに出没し、「出たー!」、「見たー!」と、市民の話題になっている。
といっても、もちろん本物のクマではなく、等身大(約2メートル)のファイバーグラス製のシロクマである。地元のアーティストにより、個性豊かな彩りやデザインが施されたシロクマくん、一昨年のシャチと同じように、心身障害児のチャリティープログラムの寄付金集めに一役買っている。
シロクマをおしゃれに変身させたのは、地元のアーティストたち。過去の自分の作品を5点写真で紹介し、シロクマ・プロジェクトの具体的な企画書(デザイン画と文書)を提出した上で、厳しい選考の門をくぐりぬけた優秀なアーティストだ。
ビクトリアだけで50体ものクマがいる。そのほか、ナナイモ(ビクトリアの北200kmに位置する都市)やバンクーバーや周辺の町やウィスラーなど、観光地にも点在している。選ばれたアーティストは、スポンサーになった会社と話し合って、スポンサーの特徴が表れるようなデザインを施し、希望に沿ったクマに仕上げている。
例えば、大手スーパーマーケットがスポンサーになったクマは、エプロンをつけ、オーブンミットを両手に、これからBBQ(バーベキュー)をする格好だ。クマの名前も「Bear BQ」っていう駄じゃれ風。ちょっとおっかないクマの形相は、最近ダウンタウンにオープンした「お化け屋敷」がスポンサーだ。
それぞれクマの足元に、ニックネームとスポンサーの名前がプレートに書いてあるので、それを読んで、なるほどね…と納得する場合が多い。チャリティープログラムなので、10月にはクマをオークションにかけ、寄付金を集めるのだが、このシロクマ君のディスプレーで、9月末ごろまでの観光シーズン中、一挙に観光客も集めようという思惑もあるのだ。
ベルリンもクマがあちこちに町の中にいるし、シカゴは牛のパレードという具合に、世界中でファイバーグラスをキャンバスに見立てたアニマル・アートが流行らしい。カナダは、トロントがムース(ヘラジカ)を使ったこともある。シャチ、シロクマの次は何だろう? 野生動物にこと欠かないカナダなら、モデルはよりどりみどり!?
-文中の画像-
画像上:ベア・ベキュー(Bear BQ)は、ネーミング賞が取れそう?
画像中:お化け屋敷の前に立つ、ちょっとおっかない形相のクマ
画像下:空の色に溶け込みそうなクマ
  
この三体はビクトリアのダウンタウンにある
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