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真夏の闇に浮かぶランタンと仮装した人々・・・夏を彩るビクトリア名物のイベントのひとつであるルミネーラが催された。
夜7時ごろからは、お祭り好きなビクトリア市民は、ビーコンヒル・パークを目指して歩き出す。ほとんどの人がお手製のランタンをぶらさげている。道路は車で渋滞し、ふだんはガラガラのパーキングエリアが車だらけになる。ちょっとしたカオスである。
夏の日はなかなか落ちず、10時ごろまで空は明るい。したがって、ランタンに火を灯しても、まだ効果はない。でも公園の芝生では、和太鼓の演奏やベリーダンス、アカペラの合唱などインターナショナルなパフォーマンスがいっぱいで暗くなるのを待つまで退屈しないのだ。
その上、「真夏のハロウィーン」とでも呼びたくなるほど、凝った仮装の人々がいて、眺めているだけでとても楽しい。子どもたちは顔にちょうちょや花の絵をペイントして、ほほえましい。浴衣姿の若い女性やハッピを着込んだ日系人の姿もあった。
足長おじさん(おねえさんも!)の大道芸者が3人ほど現れて、お祭り雰囲気が高揚してくるころ、だんだん闇夜が迫ってくる。東洋風な九重の塔のランタンが花壇の中心に浮かび上がり、まわりに展示されているランタンもオレンジ色に輝きだす。公園の池にはランタンの船が浮かび、幻想効果は抜群。大きなランタンのディスプレーは地元のアーティストによるものだ。
暗くなってくると、人々はこの日のために作った個性豊かなランタンに灯をともし、誇らしげに闊歩する。なにせ7月初めころから、ランタン作りのワークショップが開かれ、受講者にとても人気があるのだ。散歩道にきれいに並べられた何百本もの瓶製ランタンは、ボランティアメンバーが小まめにチェックして、灯を絶やさないようにしている。夜がとっぷり暮れた11時ごろ、みんなランタンを肩にかついで、ゾロゾロと家路へ向かう。またしても道路は車で渋滞する・・・。
いったいこのルミネーラって何なの? スケジュールがバッチリあって、きちんと進行が決まったイベントとは大違いの素人っぽい「光の祭典」である。けれど、右へ左へとバラバラに歩いている人たちは、それぞれ納得してエンジョイしている様子だし、奇声を上げたり、やかましい連中がいないのも良い。今までのお祭りにはない、不思議な雰囲気を引きずった幻想的な一夜だった。
-文中の画像-
画像右上:まるで「夏のハロウィーン」とでも呼びたくなるほど、凝った仮装の人々
画像左上:足長おじさん(おねえさんも!)の大道芸者
画像右下:東洋風な九重の塔のランタン
画像左下:この日のために作ったお手製のランタンに灯をともして闊歩する
 
画像左:画像中:ディスプレーいろいろ
画像右:散歩道にかかるランタン
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