■のんびりと空中ブランコ 2004.8.16 update

ビクトリア市民のお気に入りの散歩道のひとつ、ダラス通りは海岸沿いに遊歩道が続き、天気の良い日は対岸のアメリカ・ワシントン州にそびえる山並みを眺めることができる景色の良いところ。犬の散歩には格好の場所なので、毎日多くの人が訪れる。風の強い日には広場で凧揚げする人が、がぜん多くなるし、真冬でもウィンド・サーファーが海の上を猛スピードで滑っていく。そんなクレージーなサーファーたちを遊歩道から見物する人々。地元のテレビ局もよく取材に来る。

さて、穏やかな風が吹く日は「パラグライダー日和」である。パラグライダーはハングライダーと違って、崖っぷちから飛び降りるわけではない。風でふくらんだパラグライダーをつけた飛行者が、ゆるい傾斜面を走ってふんわりと上空へ舞い上がる。まさしく「ふわっ」という表現が当てはまるくらい、静かな離陸である。そして、上空で座った格好で、右へ行ったり左へ行ったり、のんびりと空中ブランコが始まる。インストラクターと初級者がふたりで一緒に空中遊泳する姿も時々見かける。天候のコンディションがよいと、11時間以上も空中にいることが可能だとか。これまでの最高記録は、300kmの飛行距離があるそうだ。

ダラス通りでは、ちょうど遊歩道の真上をパラグライダーが、ゆうらゆうらと往復する。立ち止まって、うらやましそうに見上げる人々・・・。カモメがパラグライダーを真似て、彼らの横に並んで同じように飛んでいるときも。鳥と同じ目線になれるなんて、どんなに気持ちがいいだろう!

簡単そうに見えるパラグライダーだが、やはり危険の伴うスポーツだ。ロッククライミングのようなアドレナリンの放出はないが、すばやい判断力や敏感な精神、もちろん充分な体力も必要だ。パラグライダーのレッスンは、たいてい7日から9日間で最低25飛行が必須とされている。ちょうどこの日は、まだ初級らしい飛行者が、風でからまるパラグライダーと大奮闘していたが、とうとう離陸することができなかった。カッコいいスポーツに見えるけれど、飛ぶまでが大変そうである。



画像:画像の中で、パラグライダーが地上でくしゃくしゃになっているのは、この日とうとう離陸できなかった人です。


<<もどる