■ヤシの木がいっぱい! 2004.5.17 update

カナダは「極寒の土地」というイメージがあるが、私の住むB.C.州ビクトリアは「トロピカル・カナダ」とでも呼びたいほど地中海風の温暖な土地である。

バンクーバー島のそばを流れる暖流と、対岸のアメリカ・ワシントン州のオリンピック山々のおかげで、年間を通して穏やかで雨の少ない気候に恵まれている。なかでもビクトリアの南東部に位置する人口1万8千人の町オークベイは、1年の日照時間が2196時間もあり、太陽の恵みを受けてすくすく育つサブ・トロピカルの植物をあちこちに見かける。

オークベイは「The Palm Tree Capital of Canada」とニックネームがあるくらい、ヤシの木が多い。2003年の春、町民の協力を得て町内すべてのヤシの木を数えたら、535本もあったという。

ちなみに、ビクトリアでは毎年春になると、町を挙げて「花を数える」イベントがある。○月○日現在、自宅の庭や公園に咲いている花の数を市民が地元の新聞社まで報告するのである。ウッソー!そんな暇人どこにいるのー?と思いきや、けっこう参加者は多く(小学校などが学校ぐるみで協力する)、去年は34億4千万個の花がカウントされた。さすがに「庭園都市」を誇るビクトリアだけある。

さて、535本を数えたヤシの木だが、その後もっと数を増やそうと、町民が自宅の庭にヤシを植え続け、現在は1000本以上だと予想されている。確かに、オークベイの町並みを歩いていると、「えっ、ここはカリフォルニア?」と錯覚するほど、ヤシの木が多い。

ビクトリアの我が家にも、去年の10月に引っ越してみたら、前の住人が大きなプランターにヤシの木を育て、玄関横に置いたままになっていた。こまめに水をやるわけでもないのに、ヤシの木はちゃんと枯れずに大きく育っている。いずれプランターから、庭の土へ植え替えなくては。

ヤシの木と並んで多いのが、『ゲリー・オーク』という種の樫の木である。この木はバンクーバー島と周辺のガルフ島にしか自生しないので、B.C.州の保護樹木に指定されている。中には樹齢400年以上、高さ33m以上というゲリー・オークもあるという。ビクトリアでは、あちこちでゲリー・オークの木を見かけるが、保護されているため、たとえ自宅の庭に生えていても、高さ5メートル以上、直径10センチ以上の木の枝を切ることは条例で禁止されている。

お隣さんの庭に生えるゲリー・オークは、見事に枝を伸ばした大樹で、借景を楽しませてくれる。落葉樹なので、初冬はさぞや落ち葉かきが大変なことだろう。隣の木で良かったー!

画像右上:オークベイのロゴマーク
画像左上、右下:ヤシの木
画像左下:ヤシの木と並んで多いのが、このゲリー・オークの木です。

【短信】ビクトリアは現在、町のあちこちで、ツツジや沈丁花、藤の花が満開です。夏時間になって、夜9時過ぎまで明るいので、夕食後に海岸を散歩するのがいいですよ!(5/7)


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