■プラス・サイズでビッグ・ビジネス 2004.2.16 update

1998年の国勢調査によると、カナダ全人口の47.9%が肥満である。しかも、この数字は年々上昇しているという。おかげで、ダイエットの薬や運動器具の広告が氾濫する一方、“Big is Beautiful”をキャッチフレーズに、太った人を対象にするビジネスが、急速に伸びてきている。

最近のショッピングモールには、サイズ12以上のブティックが増えてきているし、デパートにも“Above Average”というビッグサイズを取り揃えたおしゃれなコーナーを設けるようになった。

バービー人形に対抗し、ぽっちゃり型のエミー人形が販売されると、「自然で現実味があっていいわ」と大好評。テレビのコメディー番組でも、あえて太った女優を起用したら、予想以上の反響があったりする。

驚いてしまったのは、生理用のナプキンまで特大サイズが出てきて、しかもテレビのコマーシャルで、おデブの女性が堂々と「これからは、私にピッタリのサイズで快適よ」とにこやかに笑っているのだ!

太った女性だけのファッションショーから、ディスコ・パーティーまで、「ビッグな人、大歓迎」なんていうイベントが催される昨今。ジャンボな赤ちゃんのために、紙オムツはサイズが豊富になり、さらには、なんと棺桶まで「より深く、より幅広の」特別注文が増えている。

カナダの統計によると1980年代に比べ、肥満率は3倍も増加した。7〜13歳の子供のうち、男子は33%、女子は27%が肥満だと言われる。そして、肥満が原因で起こる高血圧症、糖尿病、心臓病のため、国が負担する医療費は、年間18億カナダドル(約1440億円)になる。

ファーストフードの高脂肪・高カロリーの食生活や、学校内に設置されている清涼飲料水やスナック菓子の自販機、コンピューターやテレビゲームにべったりのポテトカウチ的生活・・・これでは大人も子供も、太らないわけがない。

痩せようと努力するより、太っていることに開き直り、今までの標準規格を変えていくようなビジネスが繁盛している。ちょっと困ったカナダのトレンドである。




画像右上、左上:ビッグな人々がいっぱい
画像右中:プラス・サイズのコーナー
画像左下、右下:モール内のファーストフード・コート

【短信】カナダ東部は、大雪と大寒波ですが、ビクトリアはまるで南国です。日中の気温が10℃前後、すみれやスノードロップなどの花が咲きはじめました。桃や桜の花もちらほら見かけます。(2/7)


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