■カナダの感謝祭 2003.10.13 update

10月13日はカナダの感謝祭。アメリカの感謝祭より約1ヶ月早いのは、北に位置するこの国では、秋がずっと早く訪れるという理由からだ。

しかし、カナダの感謝祭の発祥をひも解くと、意外にもアメリカとは全く違う歴史があった。アメリカでは、1612年に北米へ移住してきたピルグリムたちが、秋の収穫を神に感謝してお祝いが始まったとされるが、実はその43年前である1578年、イギリス人の探検家マーチン・フロビシャーが、バフィン・アイランド(今のニューファンドランド)に定着し、航海の無事を感謝してセレモニーを行なったことが、カナダ初の感謝祭だったのである。

ヨーロッパのケルト族のドルイド教の僧侶たちは、2000年も前から収穫が終わると、太陽神に感謝の祈りを捧げ、暗く冷たい冬将軍に備えたという。したがって、ケルト族の風習こそが、感謝祭の起源かもしれない。

1957年にカナダは国会で、それまで各地で別々の日に祝われていた感謝祭を10月の第二月曜日に設定した。ちょうどその頃は、カナダの国旗のシンボルでもある「カエデ」が美しく紅葉し、大きくなったパンプキンが街のあちこちで売りに出され、まさに秋一色になる。

感謝祭はクリスマスを前にした、大きなホリデーなので、家族や友人が一堂に集まり、伝統的な七面鳥の丸焼きをメインにした晩餐会となる。甘酸っぱいクランベリーソースを添えて食べる七面鳥は、カナディアンの大好物。7〜8kgの大きな七面鳥は一晩では食べきれず、たいていの家庭では、翌日にサンドイッチに挟んでランチにしたり、ターキーキャセロールに変身したりする。デザートは、生クリームをたっぷりかけたパンプキンパイが定番だ。

感謝祭が終わると、すぐに子どもたちがお待ちかねの「ハロウィーン」がやってくる。それから先は、あっという間に紅葉が散り、長く厳しい冬がカナダを白銀の世界に塗り替えてしまうのである。

画像上:店先に並ぶパンプキン。これで感謝祭の定番デザートである、生クリームをたっぷりかけたパイを作る。またパンプキンはハロウィーンには欠かせない。
画像中:カナディアンの大好物、七面鳥。
画像下:自宅の裏付近で撮影した紅葉。今年はいつまでも暑い日が続き、そのせいか紅葉があまりきれいではない。

【短信】紅葉の画像ですが、茶色っぽく、枯れたような色で鮮やかでないのがちょっと残念です。引越しまであと1週間となりました。11月以降は、「ビクトリア」からの報告となります。 (10/12)


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