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150年ぶりの寒波に見舞われているトロントは、3月になってもまだ雪に埋もれた状態だが、気候の良いバンクーバーではもう桜が開花している。トロントにもソメイヨシノが見事に咲く公園がある。しかし、満開の時期は、長い冬がやっと過ぎた5月中旬の「母の日」の頃。
桜に特別の思いを抱く日系人は、春を待ちながら桜の咲く日をどれほど楽しみにしていることか!新聞で桜の開花状況を調べ、さあ、来週の日曜日あたりが見ごろだとわかると、家族や友達を誘ってお花見に出かける。もちろん、春を待ち焦がれる多くのカナダ人だって、桜並木を散歩するのは大好きだ。
だが、こちらの花見は日本とは大違い。日本なら「花よりダンゴ」とばかりに、桜の下でお弁当を広げるのが普通だろう。夕方から会社ぐるみの場所取り合戦が始まり、桜がひらひら舞う中で、飲めや歌えやの大宴会となるのも日本の風物詩だ。しかし!カナダは飲酒に関して、たいへん厳しい国であり、公共の場でのアルコール飲酒は違法!ピクニック形式での食事は良いのだが、飲み物はノン・アルコールしか許されない。例えば、家の裏庭でパーティーをしてアルコールを飲むことは一向にかまわないけれど、もしもビールを片手に家の外から公道に出たら、それは違法なので罰金ものだ。
カナダでは清涼飲料水の自販機はあっても、タバコと酒類の自販機は存在しない。また、TVに登場するアルコール飲料のコマーシャルは、飲んでいる場面はご法度だ。グラスにビールやワインが注がれ、さあ乾杯というシーンで終わってしまうのが、典型的なコマーシャルである。日本のように俳優がのどを鳴らしながらビールを飲んで、ぷわーっなんてグラスを空けるシーンなど、カナダでは考えられないのだ。
こういうお国柄のせいか、カナダで酔っ払いの姿を見ることはまずない。パーティーでアルコールを飲んでいても、顔も赤くならず、しらふでエンジョイしている人が多い。本当に酒に強いのか、それとも少ししか飲んでいないのか・・と疑問に思っていたら、アルコール度ゼロのワインもどき、ビールもどきが、ちゃんとパーティー会場に用意してあった。
スーパーマーケットで気をつけて見てみると、カナダにはびっくりするほど、いろいろな種類のノン・アルコールの“お酒”がある。「禁酒、禁煙、菜食主義」というのが、昨今のトレンド。出世して成功したかったら、禁酒、禁煙しろと言われるほど。花見酒がダメでも、異議を唱える人はいないはずだ・・・。
画像:桜の画像は2枚とも、オンタリオ州のロイヤル・ボタニカル・ガーデンのものです。
【短信】3月に入っても、まだ氷点下の気温が続いています。今年の冬は、うんざりするほど長いです。でも、バンクーバーでは桜の開花のニュースを聞き、同じカナダなのに、何て不公平な!とちょっと頭にきてます。(3/7)
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