■遊び心とハロウィーン 2002.10.16 update

カナダの秋は早くめぐって来る。10月になると、もうメープル(楓)の紅葉が始まり、10月14日の感謝祭と31日のハロウィーンを前に、町の装いは秋の収穫を祝う雰囲気に包まれる。

あちこちの店ではオレンジ色のかぼちゃが、案山子(かかし)や枯れたとうもろこしなどのデコレーションと一緒に売り出される。このかぼちゃは、もちろんハロウィーンの夜には、中のタネをすっかり取り出して目鼻をくり抜き、「ジャック・オー・ランタン」となる。小さなキャンドルを中に灯して、ランタンとなったかぼちゃは、どれも個性豊かな顔ばかり。

カナダの子供たちにとって、クリスマスの次に大好きなイベントが、ハロウィーンだ。子供だけではない、遊び心が旺盛なカナダ人は、大人もこの時とばかりにふざけるのが大好き。ハロウィーンが近づくと、家の前庭が突然「墓場」になってしまったり、魔女やガイコツが家のドアにぶらさがったり。窓に巨大なくもの巣を貼りつけ、人の気配がするとオートマチックで、おどろおどろしい音楽が流れる仕掛けをすることも。

学校は休みではないが、先生も生徒も思い思いの扮装で、大パーティー。この日は完全に授業返上だ。生徒たちが学校のそばの住宅街を練り歩くこともある。31日の昼間に銀行やお店へ行くと、たいてい従業員たちは扮装した格好で、働いている。普段はスーツをビシッと決めてるお堅い行員が、バニーガールに変身!なんたって、一年に一回のおふざけ歓迎日なんだから。

夜はいよいよ「トリック・オア・トリート」。ドラキュラやスパイダーマンなどに扮装した子供たちは、一軒ずつ家をまわっては「お菓子をくれなきゃ、いたずらするぞ!」と言って、お菓子をもらう。1時間も家をまわると、枕ケース一杯ほどの収獲が。時々、家の中で待機している大人が、魔女の格好でドアを開けたり、トリックで訪問者をおどかしたりする。私も一度、みつばちの身ぐるみを着て、お菓子を渡し、けっこう評判が良かった。ハロウィーンの晩は、子供たちの悲鳴や笑い声で、秋の夜長がふけていく。


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