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今月の記事は、先月11月の「移動遊園地メーラー(1)」の続きになります。前回はメーラーの乗り物系アトラクションについてご紹介しましたが、今回は見せ物系アトラクションを取り上げます。
前回書いたように、メーラーでヴィジュアル的に最も目立つのは観覧車です。見晴らしのいいところなら遠くからでも観覧車が動いているのが見えるため、集客にも役立ちます。一方、サウンド的に目立つのは見せ物系のアトラクションになります。メーラーには見せ物小屋が並び、スピーカーからは客を呼び寄せるためにいろいろな呼び声が流されます。例えば、コメディーショーを行う見せ物小屋では、スピーカーから四六時中馬鹿笑いしている人々の声が大音量で流され、「何がそんなに面白いんだ」と人々の興味を引きます。コメディーショーの他、手品ショーや大道芸ショーを行う見せ物小屋が人気です。入場料は1人10ルピー(30円)が相場のようです。
おそらくメーラーで最も見応えのあるアトラクションは、「死の井戸」と呼ばれるものです。メーラー会場に、巨大な円筒形の構造物が見えたら、それが「死の井戸」です。「死の井戸」の看板には、自動車やバイクがほぼ垂直の壁をアクロバティックに走行している絵が描かれています。10〜20ルピー(30〜60円)の入場料を払うと、観客は階段を上るように促されます。脆弱な鉄の板を組んだだけの貧弱な階段を上っていくと、円筒形構造物の最上部に出ることが出来ます。構造物の内部は空洞になっており、底には軽自動車とバイクが数台駐車しています。
ショーが始まると、軽自動車とバイクは一斉に走り出します。そして、周囲の壁に乗り上げ、遠心力を使って壁にへばりつきながらグルグルと回り始めます。それだけでも十分すごいのですが、圧巻なのはほぼ垂直の壁で繰り広げられるアクロバット劇。自動車と自動車がギリギリまで近付いて併走したり、運転手と運転手が手をつないで走ったり、バイクの上で様々なポーズを取ったり、平らな地上で行ってもすごいことを、垂直の壁の上で行うのです。しかも、観客席の足場が貧弱なためか、自動車やバイクがそばを通るごとにものすごい振動が来て、すさまじい臨場感があります。間違いなく「死の井戸」はメーラーの目玉のひとつと言えます。
他に、メーラーでは日本でもお馴染みの出店が並びます。射的は人気のアトラクションで、多くの人が銃を構えて景品に狙いを定めています。案外熱いのが輪投げ。輪を目当ての景品の上に投げて落とせばいいのですが、これがなかなか難しい。輪投げの出店には常に人だかりができています。その他、会場ではスナック類を売る店などが並び、人々の食欲を満たしています。
メーラーは完全な地元民向けイベントで、外国人はなかなか入って行けない雰囲気ですし、メーラー開催の情報すら収集が困難です。しかし、もし目にしたら勇気を出して足を踏み入れてみると、きっと最高の思い出になるでしょう。
画像上:見せ物小屋の一種。「変身する女性」と書かれている。手品ショーだろうか?
画像中:「死の井戸」。前座で1台のバイクのみが回っている(速過ぎて撮影失敗)。
画像下:手品ショーの一幕。 |