■南のスパ、クットララム 2007.6.19 update

最近は日本人の間でも、ヨーガやアーユルヴェーダの名が知れ渡って来ました。健康ブームの今、呼吸法のヨーガや伝統医学のアーユルヴェーダは、インドのブランド・アンバサダーであると同時に、重要な観光資源となっています。インドの高級リゾートホテルでは必ずと言っていいほど、ヨーガのプラクティスやアーユルヴェーダのトリートメントをサービスとして提供していますし、ヨーガとアーユルヴェーダをテーマにした高級スパリゾートも人気を集めています。当然のことながら、これらは外国人観光客やリッチなインド人をターゲットとしています。

ところで、南インドのタミル・ナードゥ州には「南のスパ」と呼ばれる場所があります。しかし、それは外国人観光客や裕福なインド人向けのスパではありません。しかも、高級リゾートでもありません。滝です。タミル・ナードゥ州南部、西ガート山脈南端に位置するクットララムには、いくつもの滝があり、シーズンになるとインド中から人々が滝の水を浴びにやって来ます。クットララムの周辺は薬草が生い茂る森林となっており、その中を流れる河には、様々な効能のある成分が含まれていると言われています。正に天然のスパです。その薬用の滝に打たれるため、人々が殺到するのです。

シーズンはモンスーン(雨季)の6月〜9月。5月末に一足早くクットララムへ行ってみたところ、まだ滝には水がなく、残念ながら噂の薬用の滝に打たれることができませんでした。クットララムの中心は、メインフォールと呼ばれる巨大な滝。しかし雨季前はただの断崖絶壁となっていました。メインフォールから約5km離れた場所にあるのはファイブフォールス。その名の通り、1ヶ所に5つの滝が流れ落ちています。ファイブフォールスには少しだけ水が流れており、やはり一足先にクットララムに来てしまったせっかちなインド人たちが“なけなし”の水を浴びていました。

ファイブフォールスの前には果物屋がたくさん並んでいました。どうもクットララムは薬草だけでなく、果物も豊富に採れるようです。驚いたのは、インドではあまりお目にかからないマンゴスチンやランブータンのようなトロピカルな果物も売られていたことです。しかし、インドを代表する果物と言えばマンゴー。ここでもいくつもの種類のマンゴーが売られていました。

シーズン前でまだ営業していませんでしたが、滝の前には必ず露天のマッサージ屋がありました。ここでオイルマッサージを受けた後、滝の水を浴びると、若返った気分になると言われています。ただし、マッサージ師は全て男性で、露天でのマッサージになるので、女性向けではありません。

クットララムはタミル・ナードゥ州にありますが、一番アクセスしやすいのは、隣のケーララ州の州都ティルヴァナンタプラム(トリヴァンドラム)です。バスで行くのでしたら、ティルヴァナンタプラムのバススタンドから出ているテンカーシ行きのバスに乗り、テンカーシでクットララム行きのバスに乗り換えるのが最も容易でしょう。

もしモンスーン中に南インドを訪れることがあったら、「南のスパ」で滝に打たれて若返りを体験してみるのもいいでしょう。

画像説明文
画像上右:メインフォール
画像上左:ここで滝に打たれる
画像中:ファイブフォールス
画像下左:果物屋
画像下右:マッサージ場


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