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インドというと、とかく日本人は「暑い国」というイメージを持っているようです。しかし、日本の約9倍の面積を持つインドには、数多くの気候がありますし、季節の変遷もあります。首都デリーも万年暑いわけではありません。冬になるとかなり凍えます。気温から言ったら東京の冬の方が寒いのですが、インドの家屋は完全に夏向けにできているせいか、暖房設備が心もとなく、そのせいで体感温度は東京以下のように思えます。とは言え、デリーで雪が降っているのを今まで見たことはありません(雹はあります)。
あまり知られていませんが、インドにはいくつかスキー場もあります。スキー場があるのは主に北部のヒマーラヤ地帯。標高が高いので、冬には雪が降り積もります。数ヶ月前に、その中のひとつ、ウッタラーンチャル州のアウリーにあるスキー場に行ってきました。既にスキー・シーズン(1月〜3月)は終わっていましたが、非常に景色の美しい場所で、酷暑期(4月〜6月)には代わって避暑地となっていました。
アウリーへのアクセスの拠点となるのは、標高約1,900mのジョーシーマトという町。ジョーシーマトはアウリーの麓にあり、そこからスキー場へのロープウェーが出ています。自家用車などで行く場合、雪が降り積もる冬場は、アウリーへ行く道は閉ざされてしまうので、このロープウェーを使うしかありません。このロープウェーは、聞くところによると全長4kmあり、アジア最長だとか。ジョーシーマトにもホテルやゲストハウスはありますが、最もオススメなのは、アウリーのスキー場のど真ん中にあるクリフ・トップ・クラブです。
クリフ・トップ・クラブは三方に雪山を見渡せる山の斜面にポツンと建つアルペン風のロッジ。スキー・シーズンには玄関から滑り出すことも可能のようです。各部屋にはキッチン、食器、調理器具、冷蔵庫付きで、食材さえ持参すれば自炊も可能。ただし、スキーはまだインドではリッチなスポーツであり、このホテルの宿泊料も高めだと言えます。いろいろな料金プランがありますが、食費、スキー用具貸し出し代、スキー教習代などを含んだスキー・パックは、2人部屋3泊4日で4万円ほどです。
クリフ・トップ・クラブのすぐ横にはチェアリフトがあり、スキー場の麓とつながっています。また、ジョーシーマトから続いているロープウェー乗り場もあり、これに乗ってさらに上まで登ることができます。雪が降り積もっていないので、具体的にスキー場のイメージが沸きにくいのですが、例年アウリーの雪質はとてもいいようで、シーズンになると多くのスキー客が訪れるようです。
前述の通り、スキー・シーズン以外のアウリーは避暑地となり、平野部から避暑客が訪れます。夏場はトレッキングが主なアトラクションとなります。ハネムーン客も少なくないようです。クリフ・トップ・クラブでは、その他にも宿泊客を楽しませるためのイベントなどを毎日開催しています。僕が宿泊したときにはキャンプ・ファイヤーがあり、他のインド人宿泊客と共にゲームをしたりして遊びました。
インドには他にもいくつかスキー場があるのですが、設備の整ったスキー場となると数えるほどしかないという現状です。アウリーはその中でもけっこう設備の整った方なのではないかと思います。しかしながら、ニュースによると現在インドでは、冬季オリンピック開催も夢ではないくらいのワールドクラスのスキー場が建設されようとしているようです。あと数年も経てば、スキーをするためにインドに来る外国人観光客がもしかしたら出てくるかもしれません。
画像右上:クリフ・トップ・クラブ
画像左上:アウリーから見えるヒマーラヤの風景
画像右中:ここに雪があればスキー場になる
画像左下:チェアリフト
画像右下:ホテルの部屋
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