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インドの首都デリー。時々、ニューデリーとデリーを別の都市だと考えている人がいますが、デリーの中にニューデリーとオールドデリーがあると理解してもらうと一番現状に近いと思います。デリーの急速な発展に伴い、近年その周辺に首都圏を構成する衛星都市群が急成長しています。デリーの南西にあるグルガーオン、南東にあるファリーダーバード、東部にあるノイダがその代表です。これらの衛星都市群は、東京に対する神奈川、千葉、埼玉などのように、デリーの会社に通勤する人々のためのベッドタウンとしての機能、また工業地域としての機能を主に担って来ましたが、最近になって巨大なショッピングモールが次々と建設され、現在デリーっ子の間で最もホットなスポットとなりつつあります。
特に発展著しいのがグルガーオン。その「サトウキビ汁の村」という牧歌的な名前とは裏腹に、デリーにも存在しないような大規模なショッピングモールとシネマコンプレックスが立ち並び、毎週末には大勢の富裕層インド人が大集合しています。現在、開業している主なモールは4つありますが、さらに多くのモールがあちこちで建設中で、あと数年もしたらアジア有数の一大ショッピング・エリアに変貌しているかもしれません。今月から2回に渡って、そのグルガーオンのモールの特集をします。
グルガーオンのモールは、その名もモールロードに集中しています。デリーから近い順に、サハーラーモール、シティーセンター、メトロポリタン、ザ・プラザの4つが現在開業しています。この内、シティーセンターにはDTシネマ、メトロポリタンにはPVRメトロポリタンとシネマ・ヨーロッパというシネコンが併設されており、しかもこの両モールは向かい合っているため、この2つが最も集客率の高いモールとなっています。人気映画が上映されると、週末はデリーのどの映画館よりも、グルガーオンのこれらのシネコンの座席が真っ先に埋まります。
各モールには、日本で言うデパートのような総合店も併設されています。サハーラーモールにはビッグバザール、シティーセンターにはライフスタイル、メトロポリタンにはショッパーズ・ストップ、ザ・プラザにはアーカスというデパートが入っています。デパートの観点から見ると、利用価値の高さからサハーラーモールとザ・プラザに軍配が上がると思われます。
サハーラーモールに入っているビッグバザールは、元々南インドでチェーン展開をしているデパートで、日本のデパートとほぼ同じ感覚で利用できる、インドには今までなかったタイプの店です。野菜、果物などの生鮮食品から、各種食材、食器、調理器具、家具、衣服、装飾品、CD、電化製品などなど、取り扱いは多岐に渡り、この店だけで生活に必要な品は揃ってしまいます。特にインドらしいのが、各種の米、豆、紅茶の葉などを量り売りしていることです。レジもバーコード式で非常に効率的。グルガーオン在住の富裕層を中心によく利用されているようです。バーゲンセールともなれば、インド人のマダム同士の商品奪い合いなども繰り広げられるとのことです。
一方、ザ・プラザに入っているアーカスは、高級家具を中心に扱っているデパートで、おそらくデリー周辺で最も品揃えとセンスのいい店です。特にバスルーム関連の品揃えはピカイチで、超インド級のシャワー設備やバスタブが展示されています。展示の方法も西洋的センスで好感が持てます。ただ、ザ・プラザの建物自体のデザインは少し窮屈な印象があり、まだ開業間もないこともあって、グルガーオンで最も閑散としているモールと言っていいでしょう。
残念ながらシティーモールのライフスタイルと、メトロポリタンのショッパーズ・ストップで売られている品は、日本人の目から見たら二流品程度にしか映らず、特筆に価しません。これらは、シネコン中心のモールと考えるべきだと思います。今回は簡単な紹介に留めましたが、次回はグルガーオンのモールの問題点を中心に特集します。
画像上:デリーの衛星都市グルガーオンにあるサハーラーモール。
画像下:各モールには、日本でいうデパートのような総合店も併設されている。画像は、ザ・プラザに入っているアーカスの、バスタブ売り場。
  
画像:デリーに最も近いのがサハーラーモール(左)。以右、順にシティーセンター、メトロポリタン、ザ・プラザと続く。
 
画像:サハーラーモールに入っているビッグバザールの、米売り場(左)、アルミ食器売り場(中)、民族衣装売り場(右)。
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