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ブッダガヤでは結婚式が特に多いのが4月から6月の一番暑い季節です。40度以上ある気温の季節になぜ行われるのでしょうか。素朴な疑問を家族に聞いてみました。結婚式には遠くの親戚が各地から押し寄せます。暑い季節にはどこででも寝られるし、毛布がいらないから、だからみんなその季節に結婚式を行いたがるのだそうです。なんだかインドらしい理由だな、と私は思いました。
ただでさえ、寝苦しい猛暑の夜、「パッパッパーラーパー♪パーパパーラパーララ♪」容赦ない音量でやってくる集団。しかも数メートル進んでは立ち止まって踊るのです。数十人から数百人のパレードです。やっと行き過ぎたか、と思うとまた新たな集団が、、、。これはバラッティと言い、花嫁の家やその近くの寺院で結婚式をしてから、花婿が花嫁を連れて帰ってくるときに、親戚や友人たちが踊りながらついて来るパレードです。花婿の家に到着するまで続きますが、あまりに花婿の家と花嫁の家が離れている場合は、その周辺数キロパレードをすることになっているそうです。
昔は花婿が花嫁を連れてくるときに、馬に乗ったり、馬車に乗ったり、花嫁を籠に乗せたりしていました。今はほとんどが車を使います。その車は花できれいに飾られます。お金持ちはたまに本物の象を使ったりすることもあります。一度私もジャイプールで象にまたがった花婿さんを見たことがあります。王族の結婚式はさもありなん、という感じで圧倒されました。インド人の結婚式にかける情熱はすごいものがあります。
インドでは都会の一部の人たちを除いて、未だにほとんどの人たちがアレンジドマリッジ(お見合い結婚)です。日本のお見合い結婚は出会いの機会であって、そこからお互いの意思で結婚を決めますが、インドのお見合い結婚は全然違います。私の知っている限り、両親や親戚による強制的なものです。例えば、私の家の場合ですが、主人の兄二人、そして妹は、結婚式が終了して初めて相手の顔を見ました。それまではお見合い写真を見ただけでした。初めて顔を合わせた二人がいきなりその瞬間から夫婦になるのです。一生に一度の一番晴れやかな舞台ですが、それはもう運です。たまたまいい相手にめぐり合って幸せになる人もいます。でもやっぱり不幸になる人も少なくありません。
お見合い結婚した後で、別の女性と出会い情熱的な恋愛に走ってしまう人もいます。そして捨てられた女性は、再婚することも許されません。男性は離婚を言い渡す権利も何度でも再婚する権利も認められています。女性には認められていません。社会的には今でもそれが現実です。不倫はどこの国でもあることでしょうが、親に決められた相手に捨てられた場合、いったい誰に責任があるのでしょうか。自分で選んだ相手ならまだしも、、、。そして、その花婿が働いてくれるとは限りません。インドでは兄弟数人の中で、だれかが働いていれば、全員が働かなくてもいいというような古い文化があります。「運」ですよね。
もちろん、とてもいい相手に出会って幸せになるカップルもあります。でも、いろいろなインド女性と知り合ってからは、「結婚式」というと、何だか悲しい色に見えてきます。歌うことも許されないカゴの中のカナリアのようです。
インド映画(北部の)はそのほとんどが恋愛をテーマにしています。両親の反対など様々な困難にも負けない情熱。映画の中は別世界、とみんな割り切っていますが、本当はみんな自由に恋愛をしたいのではないでしょうか。でもたぶんカースト制度の歴史の中で、その濁流に抗うことは難しいと思います。若い世代の人たち、そしてまたその次の世代、、、少しずつ変わっていくといいですね。
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