■踊り子(ナッチネワリ) 2003.7.14 update

今回は「ナッチネワリ」と呼ばれる人たちについてお話したいと思います。彼女たちは子供が生まれた家に行っては、歌って踊ってご祝儀をもらって生計を立てています。

彼女たち、と書きましたが、見た目は彼ら、という感じです。いわゆるニューハーフのような感じです。後天的に自らの意思でその道を選ぶ人は稀で、ほとんどは生まれつき、その道を行くように定められているのです。

それはどういうことかと言いますと、見た目は男性のように見えますが、彼らは生まれつき男性としての機能を持つ部分を持っていません。15、16歳くらいになると、両親や家族がそのことを隠していたとしても、どこからか情報が漏れて、「ナッチネワリ」のグループの人が来て、連れて行かれるのです。

彼らは2〜5人で家々を回り、新しく赤ちゃんが生まれた家はないか、と探し歩きます。赤ちゃんが生まれた家は、お祝いごとなので、あまり嫌がらずに踊りを踊ってもらいます。踊りの後が大変なのです。ご祝儀についてもめるのです。

私の家ではほとんど毎年ほど子供が産まれていますので、おなじみさんです。それでもいつもご祝儀のことでもめて、まるで喧嘩のようになるのです。いつもお義母さんはご祝儀とともに何かアクセサリーやサリーをあげています。外人の私にもっとご祝儀をくれ、と言いにくるのですが、ヒンディ語がわからない振りをしていました。あんまりしつこく言うので、「マージーセプチエ(お義母さんに聞いてください)」とついしゃべってしまいました。すると、そのナッチネワリは「わあ!ヒンディ語上手じゃないの!」と大喜びでした。

彼ら(彼女ら)の話を聞いてみると、年上のナッチネワリを「お姉さん」と呼び、一番年上のナッチネワリを「お母さん」と呼んでいました。彼らはグループで生活していて、まるで組合のような組織があるそうです。「お母さん」と呼ばれるナッチネワリが言いました。「私たちは神様から結婚して子供を作ることを与えられなかった。年がいったらどうなる?誰が面倒を看てくれる?だから、私たちはみんなで家族になってお互いに支えあって生きている」と。


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