■チャッティ 赤ちゃんのプージャ 2003.5.19 update

友人宅で「チャッティ」の儀式がありました。チャッティというのは、生後6日目に、赤ちゃんの誕生を祝福し健康を祈る儀式です。実際には10日目に行われました。と言うのも、友人の奥さんは病院に入院して帝王切開で産んだので、退院してドクターの許可が出てから行われました。普通は6日目に行う儀式だそうです。

先祖の名前を言いながら赤い粉(シンドゥール)を壁に付けます。赤い色を付けることを「ティッカ」と言います。先祖の名前は、お嫁さん(母親)はよくわからないので、お姑さんが横で言います。赤ちゃんと母親の足に赤い染料で色を塗ります。それは専門のお婆さんがします。家族や親戚の既婚の女性たちが母親の祝福をします。赤ちゃんを抱っこした母親の前に行き、お米を少量ずつ手に取り、膝、方、そして頭にかけます。それを5回繰り返します。そして、赤い粉(シンドゥール)を母親の額の生え際に付けます。母親の頭の上でコインか小額のお札をクルクルとかざしてお皿に入れます。私も見よう見真似でさせてもらいました。「まったくインド人そのものだね!」とおばさんたちは喜んでくれました。妹たちや、親戚や友人の、妹のような未婚の年齢の女の子たちが、赤ちゃんの目もとにカジャルを塗ります。カジャルは、墨で、魔よけのために赤ちゃんの下まぶたとおでこに付けるものです。みんなおばさんたちが代わる代わる赤ちゃんを抱いて、歌を歌っていました。

数日後、またその友人宅へ赤ちゃんを見に行った時、「ハルワ」という料理をいただきました。甘くて辛くて何とも言えない味でした。せっかく出してくれているから、全部食べなくちゃ、と思っていたら、義理の妹は一口だけ食べて、「もういい」と返しました。無理に食べなくてもいいのか、とホッとして私も残しました。家によって「ハルワ」の味は違うらしく、混ぜる材料も様々です。「ハルワ」は赤ちゃんを産んだ母親が数日から数ヶ月毎日滋養のために食べるものです。

ハルワの材料は、主に小麦粉、ジンジャー、メッティ、アジョワイン、ヒング、マングレッラ、ギー(牛乳から作った油)、砂糖、カルダモン、干しブドウ、ピーナッツ、ハルディ(ターメリック)、テージパッタなどです。様々なスパイスが使われます。

友人の赤ちゃんは結婚して9ヶ月目に生まれました。どうもハネムーンベイビーのようです。奥さんのお姉さんも同じように妊娠していました。2ヶ月ほど早かったそうです。姉妹で妊娠していたのですが、彼女の出産の1ヶ月ほど前に、お姉さんは出産時に赤ちゃんと共に亡くなってしまいました。それまでとても元気だったのに、急だったそうです。出産時に亡くなる女性は結構多いのです。彼女も自分の出産をとても怖がっていました。羊水が非常に少ないということで、帝王切開の手術をしました。赤ちゃんも元気です。でももう二人目はいらない、と言っています。


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