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インドの玩具と人形についてお話します。もうすぐ3歳になる息子と0歳の娘がいますので、パパがいろいろな玩具を買って来てくれます。玩具のことを「ケローナー」と言います。人形のことは「グリヤー」と言います。
ブッダガヤから車で25分の街、ガヤで買って来てくれたのは、走る太鼓です。割り箸のような木の棒と土を素焼きしたタイヤとブリキの切れ端を組み合わせて、真ん中に素焼きのカップに紙を貼った太鼓をくっつけたものです。先に紐がついていて、引っ張って走ると「ペコポコペコポコ」音が鳴ります。こういう手作りの玩具は味があってなかなか楽しめます。
一番強烈だったのは、パトナ(ビハール州の州都)から買って来てくれたお人形です。息子は男の子なのに、女の子のお人形を買って来ました。一見何の変哲も無いお人形ですが、胸のボタンを押すと顔面がピカピカ光り、音楽が鳴ります。息子は初めてその光って歌うお人形を見たとき、泣き出してしまいました。顔が光ると、ちょうど怖い話をするときに懐中電灯を下から照らしたような、そんな顔になります。曲は人形によって様々で、流行の映画の主題歌や童謡などです。息子の人形は「♪ラークリーキカーティ カーティカゴーラ ゴーレケドゥンペジョ マーラハトーラ ゴーラゴーラゴーラゴーラ ドゥムウターケドーラ♪」(木でできたお馬さん お馬さんのしっぽを金槌で打ったら しっぽを上げて 走り出した)という童謡を歌います。ガヤでは売っていないので珍しいらしく、家の子供たちみんな見に来ました。
インドにはインド版バービー人形があります。インドのサリーやパンジャビスーツやランガなどの民族衣装を着ています。アクセサリーも本格的です。ずっと探していたのですが田舎では手に入らず、主人がカルカッタへ用事で行ったときに頼んで買って来てくれたものは、ちょっと似ている着せ替え人形でした。本物はデリーのパリカバザールでやっと見つけました。写真のバービー人形が着ているのは「ランガ」と言って結婚式などパーティーで着る衣装です。
私の家の子供たち(主人の妹や弟、息子のいとこたち)は、私がお嫁に来るまではほとんど玩具を持っていなくて、一番年下の赤ちゃんが代々使っている馬の人形(見た感じではかなりの年代もの)で遊んでいます。一つだけ着せ替え人形(これもかなり古いもの)があり、女の子たちはいっしょに遊びます。着せ替えの服も全部手作りです。私がお嫁に来てから日本からお土産に持って来たぬいぐるみやミニカーなどは、ガラスの戸棚に飾られています。持って遊ぶものですよ、と言っても、こんなきれいな玩具は汚してはいけないと、兄嫁さんやお姑さんは言います。
近所の子供たちはその辺に落ちているペットボトルなどで遊んでいます。石をおはじきのようにして遊んだりします。主人も子供のころはコーラのキャップで遊んでいたそうです。玩具が買えなくても身近にあるもので工夫して遊ぶのです。
バービー人形は1200ルピー、顔が光る人形は300ルピー、太鼓の玩具は20ルピーでした(私の記憶によると)。太鼓の玩具はブッダガヤの子供たちでも買ってもらえるかも知れません。顔が光る人形が買えるのはちょっと裕福な家庭でしょう。バービー人形は都会のお金持ちか、外国人しか買えないと思います。日本の子供たちは溢れるような玩具に囲まれていて、おもちゃ屋でだだをこねる子供もいます。インドの貧しい子供たちは食べるものにも困っているので、玩具でだだをこねる子供をあまり見たことがありません。インドと日本両方の文化と生活の中で、息子たちはどのように育って行くのか、心配でもあり楽しみでもあります。
画像上:太鼓
画像中:何の変哲もない人形だが、顔面がピカピカ光り、音楽が鳴ります
画像下:インド版バービー人形
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