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あけましておめでとうございます。スペインは、12月に入った頃から、ぼちぼちとクリスマスカードが届き始め、イブや大晦日に親戚一同が集まるときのご馳走を考え始め、プレゼントを選び始めます。プレゼントは子どもだけではなく、妻から夫へ、夫から妻へ、子どもから両親へ、果てはおじさん、おばさんにまで送る人もいるので結構なお買い物。そしてイブのあたりから6日のこどもの日までご馳走と甘い物の日々が続きます。
元旦そのものは「新年」として祝いますが、どちらかというと大晦日の夕飯がメイン。12時の鐘にあわせて、葡萄を12粒食べ、シャンパンで乾杯し、あとは朝までディスコに繰り出すので、1日はゴロゴロとテレビを見ながら寝て過ごす、というパターンです。
1日のお昼過ぎになると開店するBARが出てくるので、トランプをしに人が集まってきます。なぜか99%が年配の男性で、タバコや葉巻、パイプの煙がモクモク。スペインのトランプは日本のそれとは、絵柄がずいぶん違います。こちらでは「フランス式」と呼ぶ世界標準トランプのダイヤ、ハート、クラブ、スペードの代わりに、金、聖杯、こん棒、剣の4種の絵柄を使い、数も10はジャック、11は馬(絵柄は馬に乗ったジャック)、12はキング。13はなく、ジョーカーをあわせて全部で49枚です。また、ゲームによっては8と9を使わないものもあり、あらかじめこの2枚を抜いて40枚で売っているものもあります。
大人はこうやって食べたり、飲んだり、しゃべったりしてクリスマス休暇を過ごすのですが、子どもたちはどうしているかというと、まぁ、大人の近くでDVDを見たり、ボードゲームをしたりしているわけです。凧やコマもあることはあるのですが、スペインでは、特にお正月らしい遊びというわけではありません。鬼ごっこや隠れん坊、ジャンケンなどもスペインにあるんですよ。最近は、携帯型ゲーム機で子どもが一人ずつ遊んでいる光景をよく目にします。クリスマスプレゼントでもらったのか、大晦日の夕飯前、夜9時過ぎにBARのテーブル席で、それぞれ黙々とゲームをしていたのは、ちょっと異様ではありました。
その他、冬休みの子どもたち向けに、各市町村がいろんなプログラムを準備します。クリスマスの風景をジオラマで表現したもの(ベレンと呼ばれます)の展示会、実際に散策できるクリスマス村、サンタさんや東方三賢者にプレゼントのお願いをするコーナー、クリスマスキャロルのコンサート、お芝居など盛りだくさん。日々のプログラムが書かれたパンフレットもあるほどです。メリーゴーランドや屋外スケートリンクも設置されます。四輪バギーの体験コーナーや、スロットレーシング大会も行われました。
中でも、空気でふくらませた巨大な滑り台やトランポリンなどの特設遊具は大人気。わたしが住む村の体育館にも5メートルを優に超える大きな物が1月2日から4日まで、全部で四機設置されました。ロープをつたってのロッククライミングもどき、左右に大きくゆれるマットの上にジャンプ、と思いっきり体を動かすことができます。大音量のディスコミュージックがさらに子どもたちの興奮を高めます(苦笑)
小さい子ども向けの小型遊具コーナーもちゃんとありました。無料ということもあって、毎日大賑わい。安全確保のため、各遊具にはインストラクターが数人ついているので、親はこれまた友人とのおしゃべりに興じられます。笑ったのが、フットボリン(テーブル・フットボール)の人間版というか、子どもたちが自らコマになってフットボリンをする遊具があったことです。さすがスペイン生まれの、未だに子どもから大人まで高い人気を誇るゲームです。
そして冬休みの締めくくりが、キリスト生誕のお祝いに東方からかけつけた三賢者を模した「レジェス・マゴス」のパレード。マドリッドなどの大都市では、ディズニーランドのエレクトリカル・パレードにも負けない豪華絢爛な山車(だし)が出ます。村でも小規模ながら、トラックの荷台でキリスト生誕の図を模した人たちが大量のアメを投げたり、ラクダに乗った三賢者が手を振ったりします。子どもも大人も必死でアメを拾います。スペイン、滅多に無料のものがないので、こんなときは燃えちゃうんですよね(笑)
画像上:キリスト生誕の図を模したベレン人形。
画像中:体育館に設置された空気でふくらませるタイプの遊具。かなり巨大です。
画像下:サンタさんにプレゼントのお願いをする子どもたち。
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