■お総菜屋さん、開店! 2007.6.19 update

わたしの住んでいる村は人口8千人です。市役所のある中心地からは20キロ。高速道路沿いなので、車なら15分ほどで市内に行けます。ほんのちょっと郊外に住むつもりだったのですが、市内と村とでは生活が大違いでした。

違いは、いろいろあるのですが、何といっても「食べ物屋」が少ないこと。スペイン名物ともいえるBARは10軒以上ありますが、なぜかつまみを出すところが極端に少ない。宅配ピザも宅配中華も隣村までしか配達してくれない。もちろん自動販売機やコンビニなんて夢のまた夢。レストランは数軒ありますが、料理する時間が惜しいほど忙しいときや家族の誰かの体調が悪いときなどは、とてもじゃありませんが、1時間も2時間もかけて外食はできません。

そんな中、わたしの村にお総菜屋さんが開店したのは画期的な出来事でした!  EUに加盟する国が増える中、主に東欧からの移民が増え、去年1年間で人口7千人から8千人にまで増えたわたしの村は、スペイン中どこもそうなのですが、建築ラッシュ。新しい店ができると、それは不動産屋・・・。不動産屋が増えても、普段の生活にはあまり関係がなく、つまらない思いをしていたので、「デリカテッセン」と看板が上がったときには、とてもうれしかったのです。

スペインのお持ち帰り総菜の中で最もポピュラーな鶏の丸焼きや、冷凍ピザをオーブンで焼いただけのものを並べた(数年でつぶれてしまいましたが、アイスと一緒に入っている冷凍庫から好きなピザを選び、オーブンで焼いてもらえるという店が近所にありました)感じのお手軽なところなのか、はたまた生ハムやチーズなど保存の効くものが中心になるのか、いろいろと勝手に想像していました。そして、オープン当日。意外とおしゃれな外観で、高級ワインやスーパーには売っていないタイプの珍しいパスタやジャムが並び、奥の方がお総菜コーナー。

実はバリャドリッド市内にはいくつかこの手のお総菜屋さんがあるのですが、ちょっとしたレストランで食事ができるほど高いので、ほとんど利用したことがありません。スペイン唯一のデパートである、エル・コルテ・イングレス内のスーパーにもお総菜コーナーがありますが、これも高いことでは同じ。仕方がないことですが、大量に作って保存してあるので、パスタ類はべちゃべちゃ。日持ちさせるためか、オリーブオイルや酢がきつすぎたり、塩味がきつすぎたりと、この料理にこの金額を出すくらいなら、面倒くさくても家で何か作ろうか、という気分になるものばかりでした。ですから、村のお総菜屋にも期待しすぎてはいけないと思っていたのです。

ところが!! 6.5ユーロ(約1,000円)の日替わりメニューがありました! 日本のコンビニやお弁当屋さんのことを思うと、割高感があるかもしれませんが、ここ数年の物価高騰と、食材は安くてもこの手の便利なものは日本よりもずっと高い傾向のあるスペインでは、1,000円で一人分のお総菜を揃えられるのはかなり安いのです。

ちなみにメニューも豊富で、定番のスペイン風オムレツが2ユーロ(約320円)、サラダ2.45ユーロ(約400円)、クリームスープ2.35ユーロ(約380円)、ナスの肉詰め2.71ユーロ(約430円)など前菜は38種類。メインディッシュは、子羊の丸焼き6.33ユーロ(約1,000円)、鶏シチュー2.12ユーロ(約340円)、鰹のトマトソース煮5.33ユーロ(約850円)、など18種類。デザートや、生ハムやフォアグラなどの前菜セットもあるので、ホームパーティにも役立ちそう。プラスティックの容器に入れて、量り売りもしてくれます。

肝心な味ですが、手作りの感じがしっかりして美味しかったです。大手と違い、お母さんが料理、娘さんが接客という家族経営だからなのだと思います。現在、毎日大賑わいです。開店当初は美味しくて、だんだん味やサービスが落ちていくというありがちなイヤなパターンにならないといいなぁ・・・。

画像上:開店した総菜店の外観。高級感があります。
画像中:予想以上にお客さんでにぎわっています。外から様子を眺める人も 後を絶ちません。
画像下:鶏の丸焼き。鶏は1羽で3〜5ユーロ(約480円から800円)ほどの比較的安い食材です。でもお持ち帰り用のものはパサついていて、あまり美味しくないものが多いです。

【短信】昨日までフリースの上着が必要だったのに、今日はもう子どもはノースリーブと半ズボンで公園で遊びました。毎年のことながら、この気温差に疲れ気味です。(6/7)


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