|
何度かお話したように、スペインのお店は基本的に土曜日の午後や日曜日、祝日は閉まっています。肉屋、魚屋、八百屋などの専門店や個人商店は、午後2時から4時、5時くらいまでお昼休み。新鮮な野菜や肉、魚が買えるメルカド(生鮮食料品市場)などは午前中だけ開きます。昼休みなしに開いているスーパーもあるものの、日曜日に「あれ、お塩切らしちゃった・・・」なんてことになると悲惨。ですので、連休前のスーパーは、買いだめする人で大混雑です。いわば連休のたびに、日本で言えば年末年始の買いだめ的なことをするという感じでしょうか。
そんな中、町中あちこちに点在するキオスコ(売店)は、とても便利な存在です。他のお店が閉まっている土曜日や日曜日にも開いていて、お店によって違いはあるものの、売っているものも、お菓子、アイス、おもちゃ、新聞、雑誌、菓子パンと至れりつくせりです。
まずは、お菓子充実系のキオスコ。学校が終わる時間帯や日曜日には子どもたちでごった返します。5センティモ(約8円)の飴やグミ、チョコレート、ガムなどがプラスティックケースに色とりどりに並んでいます。小銭をにぎりしめた小さな子どもが「マシュマロとグミをください。あ、ピザの形じゃなくて、指の形のやつだよ」などと細かく注文します(笑)。
このグミは、非常に種類が豊富です。色がどぎつくて、なんとも体に悪そうな見た目をしているのですが、子どもたちには大人気。ひとつずつでも買えますが、量り売りしているところもあります。小さい袋に入ったスナック類も種類が豊富。スペインは他の食べ物に比べるとスナック類の値段が高いのですが、キオスコの小袋だとひとつ20センティモ(約30円)なので、気楽に買えます。
次は、雑誌充実系のキオスコ。一平米ほどのかなり小さいスタンド式のお店のことが多く、周囲の壁は透明なケースになっていて、旅行、インテリア、ペット、映画、ファッション、などなど全面にあらゆる種類の雑誌が並べられています。さすが葡萄の生産量世界一の国だけあって、ワイン関係の雑誌は多いなぁと思いますが、幼児向けの教育的な雑誌はほとんどありません。DVDやCDがコレクションできるタイプのものは、やたらと大きな厚紙に貼り付けられています。宣伝というよりも、万引き防止の意味が強いようです。そういえば、雑誌本体よりも大きなおまけ(Tシャツ、手提げ袋、サンダル、カサなど魅力的なものも多い)がついているものもよく見かけます。
ちょっとねぇ・・・と思うのは、ディズニーの雑誌が並んでいる隣のケースに大人向けの「HENTAI(スペイン語になっています)」とかのタイトルが並んでいること。一緒に並べることは規制されているはずですが、なんせ小さいお店ですからね。ちなみに「コレください」というと、中から人がでてきて、ケースの鍵をあけて雑誌を出し、それを売ってくれます。ケースに並んでいるのはサンプルではなく、売り物というわけです。
そして生活雑貨系。お菓子充実系や雑誌充実系のキオスコよりも、ずっと広い店舗の場合が多いです。ハムやチーズ、ワイン、ジュース、牛乳、塩、砂糖、オリーブオイル・・・。まさにかゆいところに手が届く、という感じです。スーパーなどよりも多少割高になることもありますが、ちょっと足りない!というときにはとても便利です。
ところで、スペインでは新聞を配達してくれるサービスがほとんどないので、毎朝、キオスコで新聞を買う人が多いです。そのとき一緒にタバコを買う人も多かったようですが、現在は法律が変わり、自動販売機でしかタバコを売れません。つまり、狭い店内にわざわざ自動販売機を設置するはめになったのです。しかも、また法律が変わり、自動販売機なのに、買う人が来るとそのたびにスイッチを入れる決まりになったのです。自動販売機なのに手動・・・。どこまでも行き当たりばったりな国だと、ある日の近所のキオスコは愚痴大会。そう、キオスコの大事な役目のひとつに地元情報の交換の場、というのもあります。
画像上:よくあるスタンド式のキオスコ。効率良くたくさんの細々としたものが並んでいます。
画像中:店内に並んだ雑誌。本屋よりも取り扱う種類が多いかもしれません。
画像下:ずらりと並んだお菓子。当たり前ですが、みんな名前がついています。
|