■スペイン時間 2007.1.16 update

ゆったりした時間が流れている…そんなイメージを持ってらっしゃる方も多いのではないかと思いますが、この国ならではの時間割をご紹介したいと思います。まず、午前中(正午ではなく、2時ごろの昼食まで)と午後(2時から4時、もしくは5時くらいまでの昼休みの後)というのが基本的な考え方。挨拶も昼食をとるまでが「ブエノス・ディアス(おはよう)」で、お昼ご飯を食べた後は「ブエナス・タルデス(こんばんは)」。ちなみにコーヒーは朝食か食後に飲むものなので、お昼時にBARでコーヒーを頼むと、「もうごはん食べたの?」と聞かれたりします。

給食施設のある学校をのぞけば、大多数の学校が朝9時から昼2時まで授業があり、その後は自宅に帰って家族揃って昼食をとります。働いているお父さんやお母さんも勤務先から家に帰ってごはんを食べます。ですから、この昼休みの時間帯(一般的にシエスタと呼ばれます)はスーパーも小売店もお休み。もちろん銀行やお役所、郵便局などの公的機関も閉まります(一部の例外もあります)。美術館なども閉まるところがあるので、観光でスペインにいらっしゃる方はご注意ください。

そうそう、お昼ごはんが2時じゃ、おなかがすくのでは?という心配はご無用。子どもたちは学校にお弁当ならぬ、おやつ持参で行きますし、しっかりおやつタイムも確保されています。会社勤めの人も同様に午前中のコーヒー休憩は法律で決められています。ですから、手紙を出したり、荷物を受け取りたい人の長い列を無視して、「今からコーヒーを飲みに行きます」と窓口の人が急にいなくなったりするのを誰も抗議しないのです。わたしが住んでいる人口8千人の町にある唯一の郵便局では局員が二人揃って仲良くコーヒーを飲みに行くので、毎朝10時半から11時くらいまで、窓口どころか、郵便局全体が閉まってしまいます(涙)

子どもたちは、昼食のあとに軽いお昼寝をし、果物やヨーグルト、ハムやチーズのサンドウィッチなどのおやつを食べて、友だちと遊びに出かけたり、学校の課外活動に出かけたり。会社勤めの人は午後の仕事に戻ります。これが夕方5時から8時くらいまで。夕飯は、9時とか10時。ですから、当然翌朝も遅く、子どもは朝8時に起きれば早いほうでしょう。

休みの日の朝はもっと極端に遅くなります。日曜日の10時くらいなぞは、道路も町も死んだように静かです。そんなときに道ですれ違うのは犬か子どもと散歩している人くらい。例えば連休で渋滞が予想される初日でも、朝9時から出発しようと考える人は少数派のようで、はりきって朝8時前に出発したら道路はガラガラ。それでもお昼のニュースでは渋滞の様子が流れていた、なんてこともありました。

どちらかというと、日曜日を有効に使うよりも、土曜の夜にはしゃいでしまおう!という考え方が主流だからかもしれません。小さい子どもも一緒に夜を楽しむために、いつも以上に昼寝をさせて「もたせる」という言い方もよくされます。日没が10時過ぎの夏はいわずもがなですが、夕方6時には暗くなる冬場でも、休み前日の深夜0時ごろに子どもが親とのんびりBARで遊んでいる光景はめずらしくありません。

休みの日といえば、日曜日や祝日は、田舎のおばあちゃん宅で親戚一同集まって延々と飲んだり食べたりする人が多いせいか、デパートも開いていません。祝祭日に開店すると税金が高いそうですが、長年そんなもんだと思っているスペイン人は、わざわざ日曜日に買い物したいとも思わないのでしょうね。

画像上:友人とレストランで食事をしたときの風景。レストランで食事するのは大きな娯楽で、注文して食べ終わるまで短くても2時間くらいはかかります。
画像中:我が家から隣村に行くまでに通る牧草畑。スペイン中央部の乾いた地域では牧草かワイン用のブドウ畑がほとんどです。
画像下:村祭り。馬は生活に密着していて、散歩している馬も市内から15キロのわたしの町でもよく見ますし、大きな公園の警備に警察官が使ったりします。


<<もどる