■宵越しの金は持ちません? 2006.12.19 update

12月に入り、街中やデパートにはイルミネーションがともり、クリスマスらしくなってきました。普段は閉まっている日曜日も稼ぎ時とばかりに「今度の日曜日は開いています!」の宣伝を大々的に行っています。消費者もつられるようにして、お買い物にでかけます。何と言っても、一年で最も大切なお祭りですから、家族や恋人へのプレゼント選びにも余念がありません。

消費者センターが、30才から65才の5,000人を対象として調べた結果、このクリスマス期間中(12月24日から1月6日の「三賢者の日」まで)に使うお金は、平均で一人858ユーロ(約13万円)だそうです。この調査によると、プレゼント費用が252ユーロ(約3万8千円)。宝くじに134ユーロ(約2万円)。食費が232ユーロ(約3万5千円)。娯楽費が240ユーロ(約3万6千円)。ふーんと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、スペインでは平均給与が手取りで1,100ユーロ(約16万円)、失業率が10%を超えています。解雇も簡単に言い渡されるらしく、感覚的には来月リストラされてもおかしくない人がクリスマスのためだけに30万円くらいをぱーっと一気に使っちゃう感じなのです。

この調査によると、マドリッドやバレンシア、カタルーニャ地方では900ユーロを超える出費です。マドリッドの人はプレゼントと娯楽にお金をたくさん使い、バレンシアの人は宝くじ、カタルーニャ地方の人は食費にお金を使う傾向があるようです。逆にエクストレマドゥーラとカナリア諸島が最も節約する傾向にあります。カナリア諸島の人はプレゼントにあまりお金を使わず、エクストレマドゥーラの人は宝くじにお金を使わないそうです。

850ユーロなんて大金が平均なのか…と実はこの記事を読んだとき、個人的に驚いたのですが、よく考えてみると、子どものおもちゃは平気で30ユーロとか50ユーロとかします。数年前まえでは伝統的にクリスマスのプレゼントを運んでくるのは、東方からやってくる三賢者(キリストの生誕を祝うため、3人の王様がベツレヘムを訪れたのに因んでいる)でしたが、最近はテレビの影響で12月25日までサンタクロースがプレゼントをもってくることになってしまった家庭も増え、出費も倍増。夫から妻に、妻から夫にのプレゼントは当然。両親のことも非常に大切にするラテン民族ですから、夫の両親、妻の両親と重なれば平均の250ユーロですませる方が難しいかもしれません。

食費だって、このところの物価高でちょっとレストランで食事をすれば30ユーロはかかります。クリスマス休暇前の忘年会のような会社の食事会、恋人とのお出かけ、メインのクリスマス・イブのご馳走、大晦日のご馳走とくれば、それはお金もかかるでしょう。おまけにこの時期、クリスマス料理として一般的な海産物は普段の3倍以上に値上がりします。

七面鳥や子羊などは普段から贅沢な食材。普段は1キロ5ユーロくらいの生ハムを食べていたとしても、せっかく家族や親戚が集まるからと1キロ60ユーロのきらきら脂が光り輝くイベリコ豚をはりきって選んでしまいがち。この最高級生ハム、融点が37℃なので口の中で文字通りとろけます。が、お財布はかなり寂しくなってくるはず。そこで一発逆転を狙って宝くじ購入(笑)。実際は22日に当たり番号が決まるので順番は前後してしまいますが、この宝くじもクリスマス宝くじは一枚20ユーロもするのです。そして、これにはずれた人の挽回用にエル・ニーニョという宝くじも用意されていて、なんだかもう搾り取るだけとってやれ、という感じに思えなくもありません。一説によると、「クリスマスの時期だけで年収の3割を浪費する」人も多いのだそうです・・・。

そしてやっと1月5日に三賢者のパレードで盛大にアメが投げられ、子どもも大人も我先にアメを拾い、ようやくクリスマスもフィナーレを迎えます。そして翌日から一斉にバーゲンが始まります。最近、急に増えてきた消費者金融のコマーシャル、これにお世話にならないように気をつけたいものです。

画像上:スーパーのおもちゃ売り場。大きな箱のものが目立ちます。
画像中:クリスマスのお菓子コーナー。「食べ過ぎ?」と言いながら、チョコレートをつまんでしまうのは世界共通?
画像下:イベリコ豚の生ハム。こちらは、キロ当99ユーロの値段が。


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