■美容院泣き笑い 2006.3.20 update

外国暮らしでの愚痴で「和食が恋しい」の次に、「気に入った美容院がない」というのが案外多いのではないかと思います。女性ならひたすらロングにしてアップにするなど、ごまかす方法がないことはないにしても、いずれはくぐらなければいけない美容院の門。

スペインにももちろん美容院はあります。ネイルやお化粧、エステまで揃っているところもあります。カットのテクニックは、まぁピンからキリまで。スペイン人の髪の毛は日本人のそれに比べてかなり柔らかく、頭の形も小さくて丸い人が多いので、パツパツとハサミで揃えるだけでも格好が決まるのだそうで、同じようにやられると後頭部がぺったんこで、日本人としては普通の髪質(スペイン人からすると針金みたいに固い)のわたしには「もうちょっと何とかならんものか」と不満が残る結果となりがちです。「軽くして」と頼んだら、最初から最後までカミソリでざくざく削られ、その後枝毛に悩まされました。

ブローは、小顔に見せるなんて意識はないので、ぶんぶんふくらませてくれます。そして言わないとラッカーでガチガチに固められたりします。美容院から帰ってきた傷心のわたしに夫が「誰かに似てるなぁ。誰だろう。あっ!瀬川瑛子だ!!」とつぶやいた、といえば分かっていただけるでしょうか。

ちなみに村の中の美容院、カット(シャンプー、ブロー込み)だけなら10ユーロ(約1400円)です。街中のもう少しおしゃれなところにいくと、倍の20ユーロくらいになります。夫は以前3ユーロ(約420円)でカットしてもらったこともあるそうで、値段はいろいろですね。

初めての美容院でパーマをかけるのはやめておいた方が良いかも知れません。何度かカットに通って髪質を知ってもらい、相性が良さそうと思ってからが絶対お勧めです。在西20年でスペイン語には全く不自由しない友人すら、水前寺清子か大仏かというチリチリにされ、「ゆるくね、ゆるーくかけてね。」と懇願したにもかかわらず、わたしは欧陽菲菲にされました。くるんくるんに巻き上がった髪に呆然としていたら、カットで整えるということは一切なしで、例のごとくぶんぶんにふくらまされて終わり。以来、スペインでパーマはあきらめています。

シャンプーに泣かされている日本人も多いようです。シャンプー台が座ったまま頭だけを後ろに倒してちょこんとのせるタイプで、これが堅くて痛いのです。そして大抵の場合、お湯がすごくぬるいのです。熱ければ文句も言うのですが、「ぬるい」という文句はなかなか言いにくいし、みんな普通にしているのに自分だけ「首が痛いから早く洗ってしまって」とも言えず。顔にタオルをかけてくれるような気配りもお目にかかったことがありません。そして耳にほとんどの場合水を入れられてしまいます。ついでに服も濡らされることもあります(涙)。日本では優雅な時間だっただけに、一抹の寂しさをおぼえながら、じっと我慢の子でシャンプーされています。

唯一、良いなと思うのは髪染め。スペイン人は金髪、赤、紫、とあらゆる色に染めるので、技術が普及しているということと、カットやパーマと違って髪質に左右されないおかげだと思います。あぁしかし、メッシュのときは穴が無数にあいたゴムの帽子をかぶせられ、かぎ針で髪をぬいてそこだけ染める、という美容院もありました。あの姿だけは誰にも見られたくないものです。

マドリッドやバルセロナには少ないですが日本人の美容師もいて、在西邦人の間ではかなり有名。テクニックもあり、日本語で細かい注文ができる安心感も手伝って、かなりの人気です。ただしお値段もカットだけで60ユーロ(約8400円)以上するそうで、別の意味で敷居が高いです。髪質が近い中国人経営の美容院にトライした人が「案外良かったよ」と言っていたので、機会があれば行ってみようかなと思っています。

画像上:美容院でカットしてもらう二才の息子です。お母さんが髪を切る子より美容院で切ってもらう子の方が多い感じがします。
画像下:ピソ(アパート)の一階が美容院というパターンが一般的。

【短信】新タバコ法で、キオスコ(町のあちこちにある雑貨屋)ではタバコの販売が禁止されたのですが、タバコ販売の許可を求めるデモや抗議行動が実り、販売ができるようになりました。ただし自動販売機での販売のみ。狭い店内に大きな自動販売機が設置されるという妙なことになっています。(3/9)


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