■ゴミの分別回収 2006.2.20 update

なかなか便利だなぁと思うもののひとつにゴミの回収システムがあります。高さ1メートルほどのプラスティック製のコンテナみたいなものが道にひとつかふたつ置いてあり、そこに日常のゴミを捨てる仕組みなので、ネコにビニール袋を破られて中の物が散らばっているような事態にもならないし、悪臭も防げます。毎日捨てられるので、ゴミの日を気にする必要もない。夜8時以降にしか捨ててはいけない決まりなのですが、あまり気にせず日中に捨てる人も見かけます。夜間のみ捨てて良いことになっているのは、昼間、生ゴミがたまると臭いからだそうです。中のゴミは、翌朝8時くらいまでに回収に来てくれます。

大型ゴミは週に一回、役場の人が取りに来てくれます。予め、捨てたいものを電話しておく必要がありますが、無料で家まで取りに来てくれるのはありがたいですね。無料で簡単なのに、日常ゴミのコンテナ付近に使わなくなったソファーやマットレスを捨てる人もいるのは何とも理解できませんが、時々無造作に捨てられています。そして日常ゴミを回収する車はソファーやマットレスまで持って行ってくれないので、捨てられたものはいつまでもそのまま。見た目も悪いし、邪魔だし、何より非衛生的だしで、困ったものです。わざわざ遠くからは持ってこないだろうから、捨てたのは近くに住んでいる人なのでしょうけどね。

そうそう、我が家でお風呂場のリフォームをしたとき、洗面台を大型ゴミに引き取ってもらおうと玄関先に出しておいたら、役場の人より先に、別のグループがやってきて持って行ってしまったことがあります。せっかく回収に来てくれた役場の人に事情を説明したら、よくあることのようで、「どっかで売るんだろ」と笑っていました。また別の日に木製品を出しておいたら、隣の人に「暖炉の薪にするから持って行ってもいいか?」と聞かれました。こちらはそれ以来、まず隣の人にいるかどうか聞いてから捨てています。ただ捨てるよりは必要な人が使ってくれる方が良いですものね。

分別回収は、わたしの住むカスティージャ・イ・レオン地方では、ガラスと紙、その他のゴミの三種類を分けることになっています。乾電池を捨てるためのケースがあるお店もあります。最近、ペットボトルとブリックパックを捨てるゴミ箱が設置され始めましたが、小さくたたんで捨てる人が少ないため、すぐにコンテナが満タンになり、ゴミがあふれている残念な状況です。そして、厳密に分別していなくても日常ゴミのコンテナの中に捨てちゃえば全部持って行ってくれるので、何もかも一緒に捨てちゃう人も多いのです。使用済みの油ですら、台所に流してしまう人もいるくらいです。

うちは日本人夫婦なので、何でも一緒に捨てる気にはどうしてもならず、ある時、切れた蛍光灯はどこに捨てたら良いのかと村役場に問い合わせたら、市内に唯一存在する「分別ゴミ収集センター」に捨ててください、との返事でした。わざわざ村から蛍光灯を捨てるために30分も車を運転していく人がいるのか甚だ疑問でしたが、試しに行ってみると、紙、ガラスなどの他に、パソコン・プリンター類、冷蔵庫などの大型電化製品、家庭から出た油、燃料オイル、電池、などなど細かく分けて捨てられるようになっていました。

想像したより広いスペースでしたし、何台もの車がゴミを捨てに来ており、ちゃんと捨てたいスペイン人もいるのだな、と感心しました。というのも、道ばたにゴミのポイ捨てをしたり、犬の糞をそのままにしたりする人があまりに多いので、ゴミに関するスペイン人の道徳観は低いなぁと日頃感じていたからなのです。EUの流れにのって、ゴミの分別回収の意識も高まって欲しいものです。

画像上:分別ゴミ収集センター。冷蔵庫をここまで運ぶのは大変でしょうね。
画像下:一列に並んだゴミ箱。左から、日常ゴミ用、紙用、ガラス用、ペットボ トルなどの容器用。

【短信】公共スペースの入り口でタバコをすぱすぱ吸っている人が必ずいて、「さすがに法律となる(新タバコ法が1月に施行)と守るんだなぁ」と感心しています。タバコの値段は、2.5ユーロ(約350円)まで値上げされた翌週には1.6ユーロ(約220円)に値下げされたり、なんだか無茶苦茶なことになっています。(2/9)


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