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蚤の市と言う言葉は、フランス語で古物市を指す言葉、「Marche aux Puces」(Marcheが市、Pucesが蚤と言う意味)から来ています。スペイン語では、色々な呼び方があるのですが、私の住んでいるところでは、一般的にmercadillo(小さな市場)と呼ばれています。ラストロという呼び方も、ありますが、これは本来、マドリッドで開かれる蚤の市のことを指しています。
ここ、バリャドリッド県でも、カスティージャ・レオン州政府のオフィスが入っている建物前の広い駐車場を利用して、毎週日曜日に蚤の市が開かれます。日曜日は、早起きする習慣がないせいもあって、11時位から市場の準備が始まると同時にお客さんも混み出し、それが2時位まで続きます。
店と店の間の通路が狭いので、混んでいるときは人がすれ違うのにも一苦労です。売られている物は、本当に種々雑多で、蚤の市でしか売られていない物もあります。例えば、古い家を取り壊したときに取り出した金具や農具なども売られているのですが、ガラクタとかゴミのように見えることもあります。
洋服もいろいろ売っています。ただし、品質に難有りの商品も珍しくありません。購入時には、デザイン、サイズ等の他に、縫製が悪い所はないか? ポケットに穴は開いていないか? ファスナーはきちんと開くか?など、蚤の市ならではの注意事項もあります。
商品に正札が張っていない場合も多く、その場合は、店の人に値段を聞くことになります。高いと思えば、商品の種類によっては、値切ることも可能です。ガラクタのような一品物や、皮のバックのようなちょっと値の張る物は、交渉次第で値切れるようですが、半ズボンとか、靴下3つまとめていくら、と言うような、元から余り高くない商品に関しては、言い値で買うのが暗黙の了解になっているかもしれません。
蚤の市らしい商品といえば、コピー商品でしょうか。ただし、巧妙にコピーされた物ではなく、コピー商品とはっきりわかる類のものです。たとえば、3足5ユーロの靴下をよく見かけます。それぞれ、大手メーカーのロゴがプリントされているのですが、お店の人は、「ナイキもあるよ。リーボックもあるよ。アディダスだって、なんだってあるよ。何処のメーカーの商品を選んでも同じ値段!」と呼び込みをしていました。一回洗濯したらのびちゃうかも、と思うような、大手メーカーだったら絶対作らない品質で、一目見ただけで、偽物とわかるような物なので、メーカー名を入れないほうが売れるんじゃないか?と思ったりして、何だか笑っちゃいます。
あるときは、夫がデジタルカメラの電池が無くなったので、蚤の市で買ったことがあります。単三乾電池12本で1ユーロという蚤の市らしい破格値でした。本人、良い買い物をしたと喜んでいました。が、カメラに電池を入れて電源を入れても、全然動きません。「おかしいなぁ。」と思って、電池をよくよく見たところ、アルカリ乾電池だと思って買ったのに、実際はマンガン乾電池でした。大手メーカーのものに外観がそっくりだったので、てっきりアルカリ乾電池だと思いこんでいたそうです。
蚤の市には、警官も巡回していますが、彼らの仕事は、コピー商品の摘発ではなくて、治安維持が中心ですので、その様な商品を売っても、特にお咎めはないようです。また、蚤の市だから必ずお買い得というわけではなく、商品によっては、一般商店で買った方が安い場合があるので注意が必要です。安くて、掘り出し物がありそうな蚤の市ですが、ガラクタの中から、本当の掘り出し物を見つけるのはなかなか難しいかもしれません。
今回は、一般的な蚤の市を紹介させていただきましたが、バリャドリッドでは、やはり毎週日曜、マヨール広場の奥にある道で、切手、古銭の市も立ちます。 インフレ時に発行されたゼロの数がとても多い紙幣や、今では流通していないスペインペセタのコインを眺めるのも楽しいですよ。最後になってしまいましたが、蚤の市に出掛けるときは、くれぐれもスリに気をつけてくださいね。
画像上:売り物の一例です。お皿や本、雑多な物が並べてあります。
画像下:洋服もこのように吊り下げられて売っています。
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