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日本に初めて旅行する友人と話していたときに、ひょんなことからトイレの話になりました。「公園なんかにあるトイレはきれいじゃないけど、デパートや空港なんかのトイレには間違いなく全部便座がついているし、汚れも故障もないよ。トイレットペーパーはちゃーんとセットされているんだから」と読者のみなさんには当たり前の話をしたら、「へぇ!さすが日本は違うねぇ!」という反応が返ってきました。
「ウォシュレットっていって、おしりを洗う装置もついているから。おしっこの音をごまかすための擬音装置もついてるし、便座シートが出てくるタイプもあるし、席を立ったら自動で水が流れるものもあるよ。そうそう、暖かい便座もあるから驚かないでね」とおもしろがって続けたら、「水を流すボタン、わかるかな」と不安にさせてしまいました。
スペインのトイレは至ってシンプル。ウォシュレットは販売されているようですが、硬水のためカルキが詰まる故障が多いし、トイレの隣にビデを設置していることが一般的なので、なかなか普及しないようです。便座シートや擬音装置は見たことがありません。それどころか、場所によっては便座がついていないところもあります。どうやって用を足すかというと、中腰でおしりがつかないようにやるのですが、便座がついていても、あまり公衆道徳が高いとは言えないスペインでは、肝心な便座が汚れていることが多いので中腰でやることが多いのでしょう。中腰でやるために便座がまた汚れる、という悪循環。
驚いたことに、小学校のトイレにも便座がついていないところが多いのだそうです。ということは、子どもの頃から中腰で用を足す訓練をさせられているのかも。若い女の子同士が同じ個室に入っておしゃべりしながら用を足すのは、この影響なのかな。さらに驚くことに、学校のトイレにはトイレットペーパーがついておらず、必要なときに先生に言って紙をもらってトイレに行くのだそうです。
トイレットペーパーをつけているといたずらするから、という理由だそうですが、何だかねぇ。そういえば、トイレから出て行くときに手を洗わない人がよくいるのですが、「自分の体を触っただけだから汚くない」のだそうです。ディスコのトイレには便座はおろか、カギすらありません。水道も止めてあるところがあって、これは薬物の使用を防ぐなど、防犯上の意味があるようです。
良いなと思うのは、どこのトイレも必ず男性用、女性用と2つあり、トイレの入り口がひとつのときは男性用が先、女性用は奥にあることです。そして石けん、手を拭くための紙もしくは乾燥機が設置されています。便座がないのにそこだけ何故、と思う方もいらっしゃるかもしれませんが。
車椅子で入りやすい広い個室や、男性用女性用トイレとは別のおむつ替えベッド付トイレがあるところも増えてきました。女性用のトイレにはおむつ替えベッドがありますが、夫と一緒に入れるおむつ替え室はとても便利です。それに男の人が一人でベビーカーを押して買い物する光景もめずらしくないスペインですから、男性が入れるおむつ替え室も必要ですよね。
電気は、ボタンを押すと一定時間で消える仕組み。長くなってしまったときは真っ暗な中、あせってボタンを探すハメになることもありますが、つけっぱなしがなく、省エネで良いなと思います。
そう言えば、スペインには公園がたくさんあるのですが、公衆トイレがついているところは見かけません。大きな公園には、管理人が座っている、チップが必要なタイプが設置されていることもあるので、やはり防犯上の理由でしょう。旅先で必要なときは、町のあちこちにあるBARかデパート、駅、ホテルなどを利用すると良いと思います。
画像上:女性用トイレの印。S(セニョーラ)、D(ダマ)、などと書いてあることもあります。
画像中:男性用トイレの印。C(カバジェロ)、V(バロン)、などと書いてあることもあります。滅多に見ないそうですが、古いタイプには、和式風に穴が開いているだけのものもあります。
画像下:おむつ替え、車椅子専用トイレ。ベビーカーを入れても、十分スペースがあります。
【短信】10月最終土曜日の夜中から冬時間に戻り、日本との時差は8時間になりました。夕方6時には薄暗くなり、半年以上続く長い冬にいよいよ突入した感じです。(11/5)
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