■家中ピカピカな理由 2004.9.13 update

いつも感心するのですが、どこの家にお邪魔しても、いつも家中きれいに片付いているのです。棚にたくさん飾られた写真立てや壁かけられた大きな絵に埃ひとつなく、土足なのに床はピカピカ。押入れもないのにどうやって片づけているのかなぁと不思議です。スペイン独自の掃除方法があるのか、ちょっと観察してみました。

まず、日本では「埃が舞うだけだから」と敬遠されるハタキがポピュラーです。雑貨屋にはダチョウの羽根製、静電気を利用した細かいビニール製、短いもの、長いものといろいろ売られています。このハタキを使えば、棚の上の写真立てもいちいち動かすことなく、埃が払えます。

床は、毛足の短いモップを使って拭きます。タイルや木の床のほこりや細かいゴミが一気にとれて楽チン。掃除機よりも軽いし、ベッドの下にも楽々入ります。洗剤や艶出し剤などもたくさん揃っていますが、空拭きでもほこりを取るくらいなら十分。長方形のモップが主流です。我が家は犬を飼っているので、換毛期には抜け毛に悩まされるのですが、モップで掃除するようになってからは、力もいらないので疲れないし、掃除機を動かさなくてすむので、気軽に掃除ができ、少し気苦労が減りました。

ほこりを取った後のモップは、パンパンパンッと外に向けて揺するだけ。さすがに通行量の多い大都市ではやらないようですが、地方都市、特に小さな田舎町ではアパートの上の方から掃除したモップからハラハラほこりが舞い落ちてくる、、、なんて光景をよく目にします。玄関マットやカーペットなども外にむかってパンパン叩いてほこりを取ります。

ちなみにスペインのアパートはパティオ(中庭)をぐるっと囲むように建てられるのが普通なので、他の人に迷惑をかけないようにパティオ側で玄関マットを叩くこともできるのですが、それでは自分たちの場所が汚れてしまうし、パティオはほこりが貯まるけど、道路側ならほこりが飛んでいってしまうから、という合理的というか自分勝手な理由らしいです。そうそう、玄関マットといえば、スペインは土足の生活ですが、マットで靴の汚れをしっかり落としてから中に入るので、思ったより土足のせいでは汚れないものなんですよ。最近は使い捨ての紙をはさんで使うタイプのモップもあります。

もうひとつ忘れてはいけないのが、モップ搾り付きバケツ。長い棒に細長い布がいくつもついたデザインのモップは、雑巾の代わりの水ぶき用です。棒がついているので、立ったまま広範囲を水ぶきできます。バケツに水切りがついているから、手も汚れません。スペインのオリジナルなのだそうで、このモップ搾りバケツとチュッパチャップスはスペインの大発明!と胸を張る人がいます。スーパーや雑貨屋には、替えモップだけでなく、替え棒も売られています。昔ながらの布のモップが一番のようで、モップ部分がゴム製のローラー式など、新製品が出ては消えていきます。

でも肝心なのは、もちろん道具でなくて心がけ。スペインでは、二歳くらいから自分の部屋を与え、整理整頓する習慣をつけさせます。ベッドメーキングも小さいうちから自分でやります。いつ見ても掃除している近所のおばさんに話を聞くと、月曜日はこの部屋、火曜日は窓枠、、、と掃除する場所を決めているのだそうです。そうすると家中いつでもピッカピカだというわけです。継続は力なり。

仕事を持っていてお掃除まで時間がない人が、週に何度か掃除の人を頼むのも特別なことではありません。ベビーシッター同様、学生や専業主婦のメジャーなアルバイトのひとつです。最近は、正規の労働許可証を持たない移民が安い賃金で働いている場合もあるようです。余談ですが、カトリックの国スペインでは、日曜日は休息日なのでお掃除もお休み。お天気なので車の掃除をしていたわたしたちは、「日曜日は休むもんだよ」と前出のおばさんに言われちゃいました。

画像上:ぞうきん代わりのモップ。
画像中:搾り器がついているバケツ。とてもポピュラー。
画像下:掃除用品いろいろ。替えのパーツが揃っています。

【短信】夏の間は毎日快晴でしたが、ここ数日、小雨模様です。すっかり夏も終わってしまったようです。(9/4)


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