■車を停めるところがない 2004.3.15 update

ちょっと海外旅行慣れした人なら、レンタカーでも借りてのんびり自分のペースで個人旅行してみたいと思うこともあるでしょう。スペインの高速道路は一部を除いてほとんど無料。一部の有料高速道路も日本のそれに比べればタダみたいに安いです。マドリッドを中心に各地へと高速道路は整備されており、普通車の制限速度も120Km/hと速いので、一日で500Km、600Kmを移動するのもそんなに難しいことではありません。

また日本のように延々と住宅が続いているということはなく、一旦町をはずれると広大な畑や松林、地方によってはただの荒れ地が続き、家は一軒もないため、スペインの町と町を結ぶ道路には信号ひとつありません。普通車の制限速度は100Km/h。余談ですが、こちらの車は走行距離20万キロなんて普通です。我が家の車は走行距離25万キロで、コレを言うと日本の友人には驚かれますが、中古で買ったとき15万キロだったよ、と言うと言葉を失ってしまいます(苦笑)。これは市街地以外ではブレーキをかけることがほとんどないことにも関係しているのではないかと想像しています。そう言えば、ほとんどマニュアル車ですね。

こんな風に書くと、「スペインは車で移動するのが楽そうだ!」と感じられるかもしれませんが、市街地は一方通行ばかりでわかりにくい上に道路を利用して縦列駐車するところが多いため、道幅が非常に狭くなっていて運転しづらいことこの上ありません。しかも、この駐車スペースが慢性的に不足しているので、目的地はそこなのに駐車場を探して何度もぐるぐる、、、といった問題もあります。もちろん地下駐車場はあるのですが、これもいつも満車気味。立体駐車場はありません。

いつも駐車場に悩まされているスペイン人は縦列駐車が本当に上手です。少しバンパーがあたったくらいでは誰も文句を言わないということもあるのでしょうが、「タイヤが真横に曲がらない限り入らないのではないか?」と思われるようなキチキチのスペースに何とか入れちゃうんですよね。果たしてこの車は出せるんだろうか?と思う、前後が20センチほどしか開いてない車がずらっと並んでいる様子には、最初は唖然としたものです。

さて、その縦列駐車ですが、どこでも停めて良いわけではなく、VADO(駐車禁止)マークがあるところ、TAXIやBUSの車種指定があるところ、CARGA Y DESCARGA(荷物の積み降ろし場)のところ、駐車禁止の黄色い線がひいてあるところは駐車してはいけません。

青い線のあるところは有料で、近くにあるパーキングメーターでチケットを買って車の中に置いておく仕組みです。市の職員が見回りに来るので、外から見える場所に置いておく必要があります。わたしが住んでいる町の駐車料金は最低料金が21分で20センティモで、5センティモ毎に細かく延長できます。ちなみに60分で55センティモ、最長が120分で1.85ユーロです。面白いのは、午後2時から4時まではシエスタ(お昼寝)時間になるので無料。夜8時から翌朝9時までと、土曜日の午後2時以降、日曜日終日、祝日終日も無料です。※1ユーロ=約140円。

しかし、有料駐車場ですらスペースを探せない場合も多く、そんなときはやむなく二重駐車をする人もいます。もちろん交通法規的には違法ですが、車を出したい人がプップーとクラクションを鳴らすと、二重駐車の主がいつもさっと現れて、さらにその車が出た後にさっさと自分の車を入れちゃうので大きな問題にはならないようです。

ここで最初の話に戻りますが、スペイン旅行の際にレンタカーを利用するのは小さな村を訪ねたいときなどに限り、市街地はバスやタクシーをお勧めします。

画像上:手前のPのマークが書いてあるのがパーキングメーター。
画像下:前後とも、こんな間隔で駐車してあります。

【短信】3月の初めには、高速道路が通行止めになるほどの大雪が降りました。2月には初夏のような日もあったのですが、まだまだ寒い日が続きそうです。(3/6)


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