■メルカドでお買い物 2004.1.19 update

スペインにも駐車場や映画館、レストランなどが揃った郊外型の大型スーパーが各地にありますし、日本のようにお総菜が並んでいることはほとんどないものの、小さいスーパーでも既にパック詰めされた肉や魚が売られています。しかし、食料品の鮮度や値段の安さ、品物の豊富さからすると、何と言ってもメルカドと呼ばれる対面販売の市場が一番!金曜日、土曜日(月曜日は休店)ともなると週末のパーティ用か、お客さんがごった返します。もちろん、このクリスマスシーズンもすごい人出でした。

魚屋には生でも食べられるイワシから天然物の鯛まで、肉屋には豚の耳や鶏冠(とさか)から、まだ草を食べていない赤ちゃん牛、赤ちゃん羊、赤ちゃん豚、、、という贅沢なものが、野菜屋にも色とりどりの旬のものが並んでいます。スペイン料理というとあまり具体的なものが思い浮かばないかもしれませんが、それは素材が美味しいのでシンプルな料理方法で十分楽しめるといったことに関係するかもしれません。海産物はそれほど安くありませんが、肉や野菜は日本の半額以下だと思います。

そんなメルカドにはいくつもの専門店が入っているのですが、中でも安くて良いものを置いている店は必ずといって良いほど行列ができています。番号札をとって順番を待つところもありますが、普通は「最後の人はどなたですか?」と声をかけます。そうすると、最後の人が「わたしだよ」と教えてくれるのです。その人の顔をよーく覚えておくと、その人の買い物が終われば自分の順番と判る仕組みです。もちろん後から来た人が「最後の人はどなたですか?」と聞いてくるので、自分が最後のときは「わたしです」と答えるのを忘れないようにしなくてはいけません。

順番がまわってくると次は注文ですね。スーパーで買うときは、あれこれ品定めもゆっくりできますが、対面販売で、しかも後ろに長い行列ができていたりするとちょっと緊張したりもします。しかし、はっきり自分の注文を言うことが、良いものを買えるかどうかの分かれ道。常連さんになると言わなくても良いものを選んでくれるようになりますが、それまではしっかりとお店の人が選ぶものを見て、自分の希望を伝えます。野菜などではひとつあたりいくら、という場合もありますが、値段表示はほとんどがキロあたりの値段です。ですので、○○を何グラムくらいくださいと注文しますが、1キロか500グラムくらいの単位で買うのが一般的でしょう。また肉屋では各部位が塊になってどんっと置かれているので、厚めにスライスしてほしいとか、挽き肉にしてほしいとか、ぶつ切りにとか、細かい指示が必要になります。

品物の名前が書いていないところも多いので、スペイン語ができないとちょっと大変なのですが、そういう場合は他の人が買うものをじぃっと見ていると良いでしょう。また旬のものはほとんどの店で取り扱っていますから、メルカドをぐるっと一周するうちに今は何が美味しいのかがわかってきます。慣れてくると「今日は○○を作るんだけど」と言えば、材料を準備してくれますし、料理のコツを教えてくれたりもします。見たことのない食材も、質問すればお店の人はもちろん、周りのお客さんまで一緒になって料理法を教えてくれます。魚屋でも肉屋でも料理方法にあわせたさばき方をしてくれますが、魚屋では何も言わないと頭もしっぽも捨てられちゃうので、「鯛の尾頭付き」を作りたいときには要注意!最初に「捨てないで」と言っておきましょう。

旅行だとあまり必要ないかもしれませんが、スーパーとは比べものにならない品質の良さですので、是非りんごひとつでも買いにきてみてください。「りんごひとつ、みかんひとつ」的な買い方をするのは外国人だけだよ、という話になったことがありますが、まぁ遠慮することはありません。(笑)

画像上:魚屋。日本では見たことがない魚も並びます。
画像中:肉屋。豚の耳も一般的な食材です。
画像下:八百屋。特に果物は安くて美味しい。常連になると、美味しいメロンをより分けてくれたりします

【短信】スペインでは、1月6日の子どもの日にクリスマスプレゼントを贈りあいますが、例年、その翌日からがバーゲンの始まりです。今年は少し早めにバーゲンをスタートするお店も増えてきたようです。(1/10)


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