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かなり私的なことになりますが、9月末に男の子を出産しました。初めての妊娠・出産というのは、誰にとっても分からないことだらけで不安がつきものだとは思いますが、わたしも同様。薬局で妊娠検査薬を購入(一回分12ユーロ)して、陽性が出たものの、スペインには「産婦人科」と名前をかかげている公立の病院はないので、さてどうしたものかと少し悩み、基本に忠実にホームドクターのいる村の診療所で相談しました。以前にも書きましたが、社会保険の効く公立病院の場合、妊娠・出産も保険でカバーされるので、検診から出産まで、すべて無料です。
診療所の窓口で事情を説明すると、診療所に勤める助産婦さんと翌日の診察を予約してくれました。何事もゆっくりめなスペインにしてはわりと早い展開で喜んでいたのですが、当日は住所や年齢、血液型などを聞かれ、最終生理日から出産予定日を割り出してオシマイ。診療所でのエコー検査は期待していなかったものの、内診もなかったので拍子抜けでした。おまけに血液と尿検査の結果を聞くものと思って診療所に出かけたら、歯科検診(妊娠中は歯が悪くなりやすい上に治療できる期間も限定されるため)だったりで、結局、初めてエコーで妊娠を確認したのは日本でいう妊娠3ヶ月めも大分過ぎてからでした。
スペインでは、妊娠・出産は助産婦さんと産婦人科医の二本立てで診てくれるようで、不安なことがあればいつでも診療所の助産婦さんに診てもらい、定期検診は市内の病院で産婦人科医に行ってもらいました。検診は全て予約制で、検診を受けた帰りに次回の予約をしておきます。診療所の助産婦さんには、母親教室、妊婦体操教室など妊娠期間を通してお世話になっただけでなく、授乳指導、新生児7日め検診まで診てもらいました。
一般の定期検診は、問診、体重測定、心音測定で、エコー検査は基本的に初期、中期、後期の3回のみ。内診にいたっては、予定日間近になるまでありませんでした。切迫流産や逆子のことってどうやって分かるのかしら?と心配になることもありましたが、いつもと違う自覚症状があれば内診もしてくれるし、お腹を外側から触っただけで、胎児の位置はわかるのだそうです。検診は、基本的に一ヶ月に一回で、臨月に入ると二週間に一回になります。
が、わたしの場合、夏のバカンスシーズンにはしっかり二ヶ月も検診期間が空いており、8月末に検診に行ったときは病院内ががら〜んとしていて、「あぁ、医者だけじゃなくて、患者もみんなバカンスなのねぇ」とスペインを実感しました。同じ頃妊娠していた友人は、あまりにも検診期間が空くので、念のため、一時的に私立の病院で診てもらっていました。
出生前診断(血液検査)は、妊娠14週に入る頃に行われます。結果次第で羊水検査も勧められます。拒否することもできるそうですが、大半の人は受けるそうです。
それから一週間に一回ずつ、八回にわたって行われた母親教室では、沐浴指導などはなく、妊娠のしくみや出産の流れ、出産後に必要な事務処理などの講義がありました。特に印象的だったのは、「女性であることに満足しているか」「子どもの性別はどちらが良いか、またその理由」「両親との関係は良好か」「生理のことを誰から教えてもらったか」などのアンケートがあり、精神的なケアにも重点が置かれていたことです。体操教室も時間の半分はリラクゼーションに費やされました。
そうそう、妊娠中は通常の生活を続けて大丈夫ということでした。問題なければ適度な運動も必要なのですが、臨月でなければ、海水浴も公共のプールもOKでした。胎児は、羊水、子宮と何重にも保護されているので問題ないそうです。
次回は出産の様子をお伝えします。
画像:新生児から使えるベビーカーは、お散歩好きなスペイン人には必需品。お買い物したものを置く袋や、雨天時のビニールカバーなどオプションも豊富です。
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