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記録的な猛暑と言われた夏も終わり、肌寒いほど気温が下がって、すっかり秋の気配がしています。夏の間はごく短時間の夕立程度しか雨は降りませんが、最近は毎日のように曇り空が続き、一日のうち何度も雨が降ります。楽しく長かった(6月中旬から何と3ヶ月間!)夏休みも終わり、子どもたちは学校に戻るときがやってきました。夏の間は夜中まで遊んでいる子どもの姿を見かけることもめずらしくありませんでしたが、それも少なくなり、そういえば、日暮れも早くなってきました。
スペインでは、公立の学校でも教科書は有料です。しかも本屋だけでなく、スーパーやデパートなどでも売っています。"!Vuelta al cole!"(学校に戻ろう!)という宣伝文句とともに、制服、文房具、体操服などが10%から20%のバーゲンをしているところもたくさんあり、親子連れの行列ができています。各学校で指定があるので、予め必要なものをリストアップした紙が配られているようです。
先日見たテレビのニュースでは、公立校でも新学年の準備に子ども一人あたり平均400ユーロ(約5万円)をかけているそうです。平均収入が日本より低いスペインの貨幣価値から考えると、かなりの出費です。
そうそう、スペインの義務教育は3才から始まります。9月から新学年になりますので、日本の区分と違って、3才になる年の1月生まれから12月生まれの子どもが同じ学年になる仕組みです。ですので、当然、新入生の中には2才児もいますので、毎年、9月の2週目あたりの入学シーズンには、小さいかわいい新入生がお母さんお父さんから離れたくなくて、校門のところで泣いているニュースが流れます。また「学校が始まる前におむつをとりたい」と、夏にトイレ・トレーニングをがんばる親子が多いそうです。
日本風のランドセルはなく、ミニ・スーツケース式の、タイヤがついていて引っ張るタイプのものに教科書などを入れて学校に通うのが一般的です。ただ10才くらいまでは、親が学校まで送り迎えをするのが普通で、小さいうちは荷物も親が持ってあげているのをよく見かけます。送り迎えといえば、食堂のある学校でも、「自宅でお昼ご飯を食べる」ということが選択できるので、親御さんによっては家と学校を一日4往復することになります。
それも大変だなぁとは思いますが、校門をはじめ、教室も授業時間以外はカギを閉めてしまいますし、誘拐などから子どもの安全を守るという面に関しては日本よりも重く考えられていると思います。
これは日本と違うな!と驚いたのが、公立校であっても小学校から落第があるということです。学年末に試験があり、あまりに点数が悪いと、出席日数云々に拘わらず、もう一度その学年をやり直すことになります。聞いたところによると、5段階評価の通知票があり、下から2つが落第なのだそうです。また、小学校のときから選択授業があります。面白いのは体育で柔道や空手などのマーシャルアーツが選べることです。そういえば、スペインの柔道はオリンピックでもかなり強いのですよね。
家庭訪問、運動会、授業参観などイベント的なものはなく、部活動も学校主催のものはないそうです。部活の代わりといっては何ですが、地域のクラブチーム(サッカー、バスケット、テニス…etc)に入っている子どもは多いですね。学校主催の宿泊訓練(林間学校や修学旅行)などもありませんから、もしかすると学校の先生業はスペインの方が楽かもしれません。(笑)
画像上:公立小学校。歴史のある立派な建物です。
画像下:学生向けセールをしているスポーツ店のショーウィンドウ。
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