■バカンス 2003.7.14 update

学校は6月半ばから3ヶ月以上も続く長い夏休みに入りました。企業でも順番に夏休みをとっているようで、「○○さんをお願いします」と言うと、「今、バカンスでお休みです。月末には出社しますよ」などというケースが増えてきました。朝8時半から夜8時半まで営業していた中央郵便局も、7月と8月は午後2時まで。さらにいつもの担当者は夏休みで、アルバイトが働いている状態です。

スペインのバカンスは会社勤めの人も2週間から1ヶ月たっぷりあります。郊外に住んでいる両親や親戚の家で過ごしたり、海辺のホテルをとって毎日海水浴、というのがポピュラーなバカンスのパターンのようです。子ども向けにサマーキャンプや、夏休みを利用した語学留学のプログラムもいろいろあるようです。旅行会社も稼ぎ時とばかりに、新聞広告、テレビ、ラジオ、とさかんに宣伝しています。

ホテルの設備や内容によって、値段もピンからキリまでなのですが、国内だと結構安く設定されています。例えば、マジョルカ島7泊8日(2つ星ホテル7泊2食付き、マドリッドからの往復航空券を含む)で、200ユーロ(約2万7千円)なんて破格なツアーも見かけました。

わたしの場合、初めてスペインでバカンスをとったときは、たった1週間でしたが、「毎日、海ばかりで退屈じゃないかなぁ」と思ったものでした。でも心配ご無用。のんびり朝食を食べた後、水着にパレオを巻いただけの姿でホテルからてくてく海辺までお散歩。適当な場所に陣取って、日光浴をしたり、ボート型の浮き輪に乗ってお昼寝したり。ボールなんかで遊んでもいいし、のどが乾けばビールやスイカ。疲れて帰ると、ホテルでお昼ご飯が待っています。

シャワーを浴びて、ゆっくりご飯を食べたあとは、もちろんお昼寝。目覚めたら、もう一度、海に出かけても良いし、ホテルのプールでのんびりしてもOK。近くのおみやげもの屋さんを眺めるのも楽しいです。若者グループならしっかり休憩をとって、夜遊びに備えることでしょう。さらに4つ星以上のホテルを選ぶと、毎晩いろんなショーがあり、退屈しないようにできているのです。

1週間で欧州3カ国周遊、見所満載!的な日本のツアーも良いのでしょうが、一度滞在型バカンスの味を知ると、特に夏は「あぁ、バカンスに出かけたい」と夢想するようになってしまいますよ。

また、海だけではなく、山も魅力的。ホテルの滞在も良いのですが、家族や友人同士で田舎の一軒家を借り切り、バーベキューをしたり、パエリアを作ったりすることもできます。プールや川があれば泳げますし、山の中はお散歩も変化に富んでいて楽しいです。乗馬ができるところ、カヌーができるところなどを選べばより楽しめますし、中にはカラオケセットが準備されている貸家もあります。庭には果樹が植えられていることが多いので、洋なしや桃をとって食べるのも何だか楽しかったりします。

子どもがいるとホテルでは割高になってしまうので、一軒家を借り切るタイプやキッチン付きで部屋も複数あるタイプのアパートメント・ホテルが好まれるようです。食事や掃除は自分たちでやらなければいけないけれど、一人当たりの宿泊費は格安になりますし、夜はサロンに集まってトランプをするなど、融通がききますものね。

そうそう子どもといえば、スペイン人は滞在型のバカンスに慣れているせいか、テーマパークのように与えられたものがなくても、上手に遊びます。かくれんぼ、宝探し、ドングリの投げ合い、水鉄砲、、、それにも飽きたら石段のステージに上って、一曲歌って踊ったり。

今年は事情があって出かけられないので、楽しかったこれまでのバカンスを思い返し、来年は出かけたいなぁ、みんなはどこに行くのかなぁ、と羨ましく思うのみです。プールの通し券でも買って、バカンス気分を味わうかな〜(笑)

画像上:アビラ県で一軒家を借りたとき、川遊びをしたところ。
画像下:パエリアは野外料理の定番です。

【短信】6月は記録的な暑さで、アンダルシア地方では49℃という数字も見たそうです。バリャドリッドでも40℃を超える日々でしたが、7月に入った途端、最高気温は20℃前後。涼しくて良いのですが、ここまで気温の変化が激しいのも疲れます。(7/5)


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