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サマータイムが始まりました。具体的には時計を1時間進めて、3月最終日曜日の午前2時を午前3時とします。サマータイムが終わる10月最終日曜日まで、日本との時差はマイナス7時間になります。4月はじめの日の出の時間は7時50分くらいですから、学校や会社が早い人はまだ薄暗い中を出かけることになり、逆に日の入りは20時40分くらいなので、帰宅後もまだまだ明るいということになります。当然ですが、夏至までは日暮れがどんどん遅くなるので、真夏は10時過ぎまで昼間のように明るいスペインです。
気温の方は4月だと、まだまだ冬物の上着は片づけられないほど寒い日も多いのですが、それでも雨ばかりで寒くて暗い冬に比べれば、雲一つなく晴れ上がった日も増えてきます。お天気の良い日も増え、いつまでも日が高いとなると、外に出たくなるのがスペイン人。日本でも健康のためと称してウォーキングをする人が増えてきているそうですが、スペインの場合、毎日のお散歩はちょっとしたイベントです。わざわざスーツに着替えてネクタイまでしめている男性や、しっかりお化粧直しをする女性もめずらしくありません。ベビーカーに乗った赤ちゃんまで洋服とお揃いのリボンをつけたりしてオシャレしています。年配のご夫妻も仲良く腕を組んで歩き、知り合いに会えば、長いおしゃべりが始まります。健康のためというより、社交の一部なのでしょうね。
お散歩する人が一番多い時間帯は、夕食前の8時過ぎから9時頃ですが、プラサ・マジョール(各市町村にある中央公園)など大きな広場近くの道で初めてお散歩タイムに遭遇したときは、「今日、何かお祭りでもあるのだろうか?」と思ったほどの人出になります。しかも、お天気の良い日は毎日!
少し郊外になると、玄関の前にイスを持ち出して、ぼんやり道行く人を眺めるだけで、何をするわけでもなく、ただぼんやりと夕涼みする人も出てきます。しばらくすると、近所の人が自分のイスをかかえながら最初に座っていた人のそばに陣取り、さらにまたイスを持ってくる人が増え、という感じで夕涼みの輪が広がっていくわけです。
こんな風に、気候さえ良ければ外に出てしまうスペインでは、バル(BAR)でもオープンカフェタイプのテラス席が人気です。陽射しが強いときには、テーブルにパラソルが刺してあるので、ちょっとした日陰になるし、外で飲むビールは開放感も満点で、確かに美味しいです。まぁ、こうしたテラス席を楽しめるのも湿度の低さが影響しているのでしょうね。直射日光さえ当たらなければ、かなり気温が高くても平気です。
日本人のわたしにも、外の風に当たりながらのビールが美味しいのは理解できるのですが、ショッピングモールの中のバルまで通路に席を作って、室内にも拘わらず、テラスもどきにしているのはちょっと笑えます。しかも、一般的に店内よりもそちらの場所の方が人気なので、やはりスペイン人は「おそと大好きだよなぁ」と改めて思ったりします。
ちなみに席によって同じ飲み物を頼んでも料金が違うことがよくあります。安い順番に並べると、カウンター、室内テーブル席、テラス、となりますが、日本円にすれば数十円の違いだし、もともと飲み物はそんなに高くないので心地よさを取る人が多いのでしょう。テラスは満席でも中はガラガラということもあります。
そういえば、スペインの一軒家には、パティオと呼ばれる中庭があることが珍しくないのですが、おうちの中にも「外」が欲しい、という欲求の現れかもしれません。パティオは、友だちや親戚を集めてバーベキューもできるし、小さい子どもや犬を気楽に遊ばせられるので、なかなか便利なスペースです。
画像上:歩道は、街路樹や草花が豊富です。これもお散歩が楽しい理由のひとつですね。
画像中:肩を組んで仲良く歩くカップル。
画像下:冬の間は寂しかった近所の公園も緑が増え、人が集まるようになりました。
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