■小学校入学 2006.9.19 update

まだまだ残暑が厳しいこのごろですが、中国では9月1日から新年度・新学期を迎えました。私事ですが、息子も今年1年生で地元の学校へ通うため、やはり9月1日から正式に入学しました。

息子の学校では、8月26日から3日間、新1年生に対してオリエンテーションが行われました。8時半から10時半まで2時間、学校の中を案内してもらったり、授業を受けるときの心構えを習ったり、学校生活について紹介されたりし、3日目の28日には体育館で「入学式」があり、校章をもらって正式にこの学校の生徒となったのです。

入学式は日本のように保護者も出席するのではなく、上級生の一部と教員全員と新入生によるものでした。そのときの様子は学校のホームページで少し見ることができましたが、学校によっては親も出席できるところもあり、またまったく式典がなくいきなり小学生になるところもあります。

中国の小学校は、日本の学校とはずいぶん違い、9月1日にはきっちりと授業が始まります。朝7時30分ごろには教室に入り、夕方4時過ぎまでです。1時限は35分間で、一日6〜7時限あります。朝には体操があり、授業の合間にも「目の体操」や「ストレッチ」などの時間も設けられています。

科目は、「語文(国語)」「数学」「英語」「自然常識(理科に相当)」「品徳与社会(社会科に相当)」「体育」「美術」「音楽」「電脳(パソコン)」などで、一年生から外国人の先生について英会話も習います。時間割を見てびっくりしたのは、「語文」は毎日で、しかも2〜3時限ある日もあることでした。当たり前のことながら、中国にはひらがなはなくすべて漢字です。何万とある漢字をマスターしつつ文章などの勉強もしていくには、語文の時間はこのくらいなければならないようです。実際、授業が本格化してくると、一日に10個前後の新出漢字を習ってくるようになり、それを家で毎日必ず覚えるまで復習しなければならないのでした。

息子たちの学校では、宿題が決まっていて、毎日習った部分と次の課のテープを15分以上聴かなければなりません。語文と英語を繰り返し聞き、その後で数学の暗算テープというのもやります。これから漢字を習うようになると、それに書き取りがついたり、また計算のドリルなどの宿題も付加されてきたりするのです。当然、1年生の前半は机に座らす習慣づけから始めなくてはならず、どこの親も(特に男の子の親は)たいへんな忍耐力が要求されるのでした。

それでも、ほんの少し前までは、「下校したらご飯を食べる時間以外はずっと勉強しなくては宿題が終わらない」という話もよく聞きましたが、教育熱の行き過ぎにお上のほうからストップがかかり、今は、「子供が負担になるほどの宿題を出してはいけない」、「朝や夕方の補習はしてはいけない」、「成績順を公表してはいけない」など、いろいろなお達しが下されて、子供たちにとっても親たちにとっても少し楽にはなったようです。

教科書も、私にも受け入れやすいカラフルな装丁で、絵本のように絵も多く分かりやすくなっています。夫が子供のころの教科書は紙も粗末でモノクロで、まったく楽しめるものではなかったと言って、息子の教科書をうらやましがっているほどです。

教え方に関しても、一昔前までの先生から生徒へ一方通行で教え込む「押しつけ型」ではなく、子供自身で発見させたり考えさせたりする「探求型」に変わっており、その点でも外国人である私には受け入れやすいなと思いました。小学校は5年間です。これからどんな毎日になるのか期待と不安でいっぱいですが、親も子供とともに成長していかなくてはなりません。

画像上:小学校の教科書。これらに透明なビニールカバーをつけることが、小学生を持つ親の最初の仕事です。
画像中:校門の前に立てられた新入生への「歓迎」。息子もここで記念撮影です。
画像下:教室の中。オリエンテーションの1日目なので、心配そうな保護者があちこちで子供の世話を焼いています。


<<もどる