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8月に入ってすぐ、上海ではこの夏の35℃以上の高気温の日が22日を越えました。ほとんど毎日37℃前後になり、あちこちで電力や水不足が懸念されています。こちらでは今年、しきりに「節約」が奨励され、中央電視台をはじめいろいろなメディアで「節約型社会を目指そう」という趣旨の活動が紹介されています。
中国は日本と違っていろいろな資源を持つ国ですが、なにぶん多くの人口を抱えていますので、一人当たりの資源はごくごくわずかです。また、国土が広く、さまざまな気候や地理があるので、全国土に均等に資源を配分することもできません。そんな中、昨今の改革発展で急激に成長した都市部では、それこそ湯水のように資源が使われ続けているのです。この夏の「節約キャンペーン」は、そんな都市部の人を中心に、いま一度資源について考え節約しようという、国を挙げての取り組みなのです。
ある番組では、中国西部の超乾燥地帯に住む人々の水にまつわる生活を紹介しつつ、北京の一般家庭で節水体験をドキュメントしていました。中国の西北部は砂漠が広がる乾燥地域で、一年に雨が数ミリしか降らないこともあります。そこでは、一家族に一日平均約7リットルの水しか使えません。都市部では、一回のトイレで流してしまうほどの水です。それも雨水を貯めた泥のような水です。それで顔や手を洗い、その水はまた貯めておき、野菜を洗い、食器を洗い、またその水も貯めておき、最後は牛の飲み水になるのでした。お風呂は二週間に一度、それも中くらいのバケツにいっぱいくらいの水をかぶるだけです。番組のスタッフが差し入れたペットボトルのミネラルウォーターを「とてもおいしい」と嬉しそうに飲んでいた男の子が印象的でした。
一方で、節水に挑戦した北京の家庭では、手で洗えるものは洗濯機を使わず、洗濯機を使ったら最後の水はバケツに汲み取りトイレや掃除に使う、お皿を洗うときは水道を止めるなど、たぶん少し前まではみんながやっていたことを改めてやってみて、今まで水を無駄にしていたということがよく分かったようでした。
このキャンペーンは、水に限りません。最近ものすごい勢いで増えてきた自家用車は燃費がかかるだけでなく、洗車に水を大量に使う、空気を汚すなどの悪影響があります。また、体裁にこだわる中国の人の習慣で、食べきれないほどの料理を注文する悪い習慣。生活の向上に伴う電化製品の浪費。これから9月に向けて加熱する月餅(中秋節のときに贈り合う食べ物)などの過剰包装。そして、できたと思ったらまた崩したり掘り返したりする都市建設面での浪費・・・などなど。こういった無駄をなくそうという取り組みなのです。
そのため、市民にできる節約を紹介する番組もありました。電化製品のコンセントをまめに抜くことや、冷蔵庫や電子レンジの活用法、過剰包装されているものを買わない運動、公共交通を使おうということ、家庭用ソーラーシステムの導入に関することなどです。
この10年余り、中国では驚くほどの発展を続けてきました。富裕層が増え、どんどん消費する生活が浸透してきています。けれども、これだけの人口を抱える国で、すべての人々が資源を浪費すれば大変なことになります。使うべきところ、節約するところを学習することは、今後の中国の発展のためにも、ぜひとも必要なことだと思います。ここに住まわせてもらっているわけなので、私もできるだけ資源を無駄にしないようにしていきたいと考えています。
画像上:上海外灘(バンド)は観光地として有名で、夜になるとライトアップされます。電力が不足するとこのライトも消されることになりますが、今のところは大丈夫だそうです
画像下:中央電視台ニュースチャンネルの特別番組「節約中国」。あらゆる方面での節約が謳われています。
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