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今年も、中国の大学受験のシーズンがやってきました。中国の昨今の教育熱については日本でもたびたび取り上げられていますので、ご存知の方も多いかと思います。日本では、ちょうど15年前くらいに受験戦争が過熱し、幼稚園前から「お受験」のための学習を始める家庭も多く、さまざまな問題や議論を醸し出しました。その結果、「ゆとり教育」というものが生まれましたが、結局これも行き過ぎのきらいがあったようで見直しになるようですね。
こちらでも、少し前まで日本以上に大変な状況で、小学校に上がるとすぐに宿題が山のように出され、とてもテレビを見る時間などはなく休む暇もなかったそうです。それで、最近になって、授業時間が少し短縮されたり、できないほどの量の宿題を出すことを禁止したりする措置がとられ始めているようです。それでも帰宅してからは、夕食以外はずっと勉強だというお子さんの話も聞くので、まだまだ大変なのかもしれません。
また、小学校に限らず、熱心な家庭では早期教育に力を入れているようです。先日ニュース番組で、1歳半の赤ちゃんに生物や物理の難しい本を読み聞かせたり、水の分子の模型を積み木のように遊ばせたりする天才児教育の家庭教師が紹介されていました。その受講費用は一年で数万円から十数万元(1万元=約15万円)にもなるそうです。創業者の話では、こうして早くからいろいろなことに触れさせて興味を引き出し、早い時期から専門的な知識を身につけることが天才の育成に繋がるとのことでしたが、「天才」というのは作られるものではないと、この報道の最後で締めくくってあるのが滑稽でした。
上海では(ほかの都市の事情は分からないのですが)、公立小学校の校区内ならば、日本と同じように申し込みだけで入学できます。中国は9月が年度始めなので、5月の連休が終わったころに入学申し込みがあります。ただ、校区内に「いい学校」や希望する学校がないとなると、越境入学をしたり、私立校を受験したりすることにもなり、そのために幼稚園から一生懸命に受験に備えるお子さんも多いのが現状です。
今の幼稚園はたいてい「双語(二ヶ国語)」教育を売りにしていて、授業の中に必ず英語があります。英語圏の先生を招いて、最低でも週に何回かネイティブの発音を聞く機会があります。それでも、受験を目指す子供は、それ以外にお稽古として英語塾に通ったりもしているようです。英語以外でも、ピアノ、絵画、書道などで級を取ったり、計算や古詩、漢字などを家でも勉強したりして、面接などで少しでも有利になるようがんばるそうです。幼稚園でも、課外授業としてこういう科目を設けているところもあります。
私の息子はいま年中組で、この秋から年長になります。上海に戻ってきてマンションの敷地にある幼稚園に入れたのですが、重慶でやっていた識字教育(漢字の読み)や物語の朗読など国語方面の内容が薄かったため、3ヶ月でこの園をやめ、今月からは隣のマンションの敷地にある幼稚園に入れました。
以前は「幼稚園の間はのびのび遊べればいい」と思っていたのですが、母語が二つある息子の中国語方面での遅れを小学校まで持ち越すことに危機感を覚えたのと、今後も中国人としてここで暮らしていく息子のことを考えると、ある程度流れに身を任せることも必要だろうと思ったのとが理由でした。
その幼稚園は国語方面に力を入れているので、息子は毎週違った古詩(唐詩や宋詩)と、「三字経」という中国の昔の道徳本(漢字を三文字ずつ詩のように並べてある)を覚えてきています。音で覚えながら漢字も身についているようです。もちろん英語もあり、簡単な算数なども習ってきます。家では、毎日計算のドリルを1ページ、習ってきた詩のおさらいを5分くらいはするようにしています。ただ、習ってくる詩がときどきとても難しく、中国人の夫でさえぱっと読めない漢字があることもあり、私は息子が帰ってくる前に予習復習が欠かせません。
今でも私にとっては結構大変なのに、小学校へ上がったらいったいどうなるのでしょう!! とても心配です。
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