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先日、このコーナーのスペイン編でNorieさんが妊娠とご出産のときの様子を書かれているのを読ませていただいて、やっぱり中国とは違うなあ!と思いました。それで、今日は中国での私の出産体験を書かせていただこうと思います。私は4年前に息子を出産したのですが、初めてのことで、日本の出産関係の実用書などを読むにつけ、中国との違いにとまどうことばかりでした。いいことも悪いこともありました。
まず、いいと思ったのは、日本では、はじめに行った病院を代えて違う病院にするということはなかなか難しいことのようですが、中国ではそれが比較的ふつうにできることです。納得いくまで何度でも病院めぐりをして決めることができます。もちろん、そのつど一から検査もさせられるので面倒はありますが、設備や先生との相性を見極めてから妊娠期間を過ごせるという利点があります。
ただ、ローカルの病院は日本のように診察カードを出して名前を呼ばれるのを待って順に入る...というのではなく、診察料を払ったら診察室へ行き、空いている先生のところへカルテを自分で出すのです。混んでいると順番などないも同然なので、勝手が分からずにおろおろしているといつまでたっても診察が受けられません。やっと診察が受けられても、先生から検査を言い渡されると、また自分でカルテを持ってまず会計に並びお金を払い、その領収書を持って検査室に行き結果を持ってまた先生のところへ戻る...という感じです。
結果によっては、また別の検査を言い渡され、また会計に並び、検査に行き、戻ってくることを繰り返さなくてはならないのでとても疲れます。横では、先生の手が空くのを待っている別の妊婦さんが洋服をまくしあげてベッドに横たわっていて、目のやり場に困ったりすることもあるのです。そういうわけで、産婦人科に男性が入ることは許されず、夫同伴できないので困りました。
また、妊娠がはっきりするとふつうなら「おめでとう!」と言ってもらえそうなものですが、私がローカル病院へ行ったときのお医者さんの第一声は「...で、産む?産まない?」でした。晩婚晩生、そして一人っ子政策を進めている中国ではどうしても、「早すぎる妊娠」や「時期的に望まない妊娠」も多いので、まず産むかどうかを決めることが必要なので仕方ないのですが、そのときは予期していなかったので、かなりショックを受けました。
結局、いろいろ考えて、私は地元病院に併設されている外国人クリニックというところにお世話になりました。妊娠中の検査などは、だいたい日本と同じ間隔をあけて行われ、同じような内容でしたが、エコーはこちらから申し出なければ妊娠初期と後期にそれぞれ一、二回程度しかしないようでした。性別は、中国の人は聞けないことになっています。病院によっては、外国人であっても性別を教えてくれないこともあるようです。今はそれほどではないといいますが、中国は「男の子崇拝」が強く、もし性別が早くに分かってしまうと女の子の場合中絶してしまう人もいたからだそうです。私のかかった病院は教えてくれたので、7ヶ月のときに性別が分かりました。
日本と決定的に違うのは、病院でも「しっかり食べなさい」といわれることです。日本だと妊婦さんがダイエットのように食事に気をつけ、体重が増えないようにしなければならないそうですが、こちらはそんなことはまったく言われません。むしろ、体重があまり増えないと「もっと食べないとダメよ」としかられます。一般的には、精のつく鶏のスープなどが好んで食べられます。私の場合は、お腹が大きいときに夏を越したので、「妊婦は熱がこもりやすいので、体の熱を下げるのと水分補給のためにもスイカをたくさん食べなさい」といわれてびっくりしました。
母親学級などは、病院によってはあるらしいですが、それでも中国では出産すれば、しばらくは誰かほかの人が赤ちゃんの面倒を見るのが当たり前なので、日本のように沐浴の練習とかオムツの当て方実習などはありません。妊娠期間の過ごし方とか、進んだところでは呼吸法を簡単に教えてくれたりするそうです。私の病院ではなかったので、もっぱら日本の本を参考に、適度に運動したり呼吸法の練習をしたりしました。実際、この呼吸法を自習しておいたことが出産時にものすごく役に立ったのです。
出産のお話は、来月にさせていただくつもりです。
画像上:子どもの専門病院「児科医院」
画像中:「児科医院」の前には、子どもを目当てにした風船売りやおもちゃ屋さんなどが並んでいます。
画像下:この女性が抱えている毛布の中は小さな子どもです。この子は風邪を引いているのだと思いますが、たとえ赤ちゃんが病気でなくても、冬場はみんなこのように毛布でくるまれ、まるで大きな荷物が抱えられているように見えます。
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