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新年明けましておめでとうございます。去年は春節(旧正月)が2月だったのですが、今年は1月22日なので、すでにクリスマスの賑わいから引き続き、人々の気持ちは早くも春節へと向いてきています。以前は、元旦を祝う習慣はなかった中国ですが、最近は元旦がお休みになるようになり、新暦のお正月が明けたあとに「新年好(シンニエンハオ)」と挨拶することもふつうになりました。それでも中国の人にとって、本当の正月はやはり旧正月の春節なのです。
さて、季節の行事ごとに、それにまつわる挨拶があるわけですが、たとえばクリスマスの前やその当日だと別れ際に「祝(イ尓)聖誕節快楽(楽しいクリスマスを)!!)などといいます。お正月前だと同じように「元旦快楽(楽しい元旦を)」といいます。そして、年が明けると「新年好」というのです。春節の場合は、「新年好」以外に「恭喜発財(ゴンシーファーツァイ=お金が儲かりますように、お金が貯まっておめでとう)」ということもあります。年のはじめにこうして縁起を担ぎます。
ふだんの挨拶は比較的簡単です。中国語会話の初級では「こんにちは」に当たる「(イ尓)好(ニーハオ)」を習いますが、中国人同士ではあまり使いません。特に親しくなればなるほど「ニーハオ」とは言わない傾向にあるようです。毎日顔を合わせる人だったら、その人の名前を呼びかけてあげるだけでも立派な挨拶になります。たとえば「あら、李さん」「ああ、王さん」と、呼びかけながら通り過ぎても、それはそれで挨拶なのです。
とくに、家にお客さまが見えたときなど、日本では「ほら、ご挨拶は?」と子どもに言いますが、こちらでは「ほら“おじさん”とお呼びしなさい」というふうに言います。子どもは、お客様に対して親しみをこめて「叔叔(シューシュー=おじさん中年以下の男性)」と呼びかけ、それが日本で言うところの「おじさま、こんにちは。いらっしゃい」という意味となるのです。
また、比較的有名な挨拶に「ご飯食べた?」というのもありますね。日常的に会う人同士がご飯時にばったり出会ったりすると、「吃過飯了没有?(チーグオファンラメイヨウ)」と聞かれます。「吃過了(チーグオラ=もう食べたよ)」とか、「還没有(ハイメイヨウ=まだだよ)」と答えるわけですが、これは別に食べたか食べていないかというのは特に問題ではないのです。ただ、お昼をとうに過ぎているのに「まだだよ」と言いつつお出かけしようとすると、「早く食べなさいよ」言われたり、「えっ、まだなの?」とびっくりされたりすることはあります。また日本と同じように「お出かけですか?」と聞かれることも多いです。「ちょっとそこまで」というような言い方はしないようで、簡単に「ええ、そうです」と流します。
別れ際の挨拶は、やはり「再見(ザイジエン=さようなら)」が主流ですが、若い人たちを中心に「拝拝(バイバイ)」と言う人が多くなってきています。10年くらい前だと、この「拝拝」は、香港の人が使っているおしゃれな言葉というくらいの感覚で、まだまだ気負って使っている感じがありました。「再見」というべきところをわざと「拝拝」を選んだというような、特別な感じです。でも今では、電話でもふだんの会話でも自然に「バイバイ!」と言っています。
ほんの少し前から中国の生活はどんどん変化していき、言葉の面においても大きく変わってきています。辞書に載るのが追いつかないほどの新しい単語が日々増えて、中国語に置き換えられて浸透するまで待てない外来語や専門用語は、ふだんの生活の中で英語そのままの単語で使われたりもします。それでも、基本的に日常で使う挨拶はまだ以前のまま大事に使われ続けているのです。日本語でも中国語でも、そういう言葉を大事にしていきたいなと思います。それでは、祝大家春節快楽 (皆さん、楽しい春節を) !!
画像上:お正月飾りを買う人でにぎわう朝天門卸売市場
画像下:解放碑は、早くも春節を前にうきうきした人たちで賑わっています。
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