■中国の雑誌 2003.10.13 update

日本では「食欲の秋」「スポーツの秋」といわれる頃になりました。でも中国は広くて、一概に「○○の秋」とはいえません。内陸の北のほうではすでに秋を通り越して雪が降っていたりするのに、南のほうは常夏だったりするからです。でも、真夏の暑さはどこも一段落して来たはずですので、今日は「読書の秋」にちなんで、中国の雑誌事情についてお話しようと思います。

10年位前までは、雑誌といっても紙も粗悪な10−20ページくらいの薄いものが主流でした。最近ではグラビアがふんだんに入ったきれいな雑誌がたくさん出回っています。内容も豊富で、女性誌ならファッション、育児、インテリア、料理、働く女性向けの総合誌など、男性向けならパソコン、車、経済誌などです。一般向けなら、小説、旅行、住まい関係、ペット、映画、芸能、コミックスなど、ほとんど日本と同じような種類があります。

最近では、日本の出版社と提携したファッション誌などもあり、若い女性に人気があります。内容は日本のと同じで、文章は中国語です。一部中国で編集されているコーナーがありますが、その質は高く見劣りしません。パソコン雑誌は毎月次々に新しい製品やアクセサリーを紹介していますし、車の雑誌では新製品の比較検討などだけでなく、マニア向けの改造を専門にしたものもあります。芸能誌にはアイドルのカラーのポスターなどの付録が付いたものも出回ているようです。

また、中高生には日本の漫画も人気があるようで、最近は漫画雑誌もよく見かけるようになりました。その多くは日本の漫画家が描いた連載物を翻訳したものです。立派な装丁の雑誌なのですが、中を見ても出所がどこなのか書かれていないので著作権などはどうなっているのか少し心配な面もあるのですが、読者はそういうことは考えませんので、やはりよく売れているようです。

雑誌は、本屋さんの店頭だけでなく、スーパーマーケットの中やバス停の近くなどの小さな売店、路上のスタンドなどで気軽に買うことができるのが魅力です。外国人の私にも容易に読めますし、内容を読めば今の中国の様子もよく分かります。

値段は、昔からあるような薄っぺらいカラーの少ないもので5−8元くらいから、車やパソコンなど、広告の多いものなら10元くらいから、グラビア写真の多い厚いものなら20元前後からとなっています。20元となると、雑誌としては高いと感じるのですが、その人気を支えているのは、なんと言っても購買欲・購買力ともに旺盛なホワイトカラーの若い人たちでしょう。街を歩けば、外国ブランドの化粧品できれいにお化粧をした小姐(シャオジエ=お嬢さん、若い女性)が、高そうな洋服で身を包んで闊歩しています。あるメーカーから新車が出ると、数日後には道路で見かけるようにもなります。

もちろん、それとはまったく正反対の生活をしている人たちが多数なのも事実ですが、お金を持っている人はごくごく自然に高いものを選んで身につけているように見えます。中国全土からすれば、そういう人たちはまだまだ少数であるはずなのに、その少数の人たちに支えられて、最新の雑誌が次々と登場しているのだと思います。

私は貧乏性なので、きれいな雑誌は捨てるのが惜しいのですが、「捨てる神あれば拾う神あり」で(?)きちんと分けて捨てておくと必ず誰かが持っていって、古本としてまた市場に出回るのでありがたいです。本当は、古紙回収と同じで、いくばくかのお金に換えられるそうですが、まだそれはしたことがありません。

画像上:大手書店の雑誌専用コーナーは、歩行者天国の道にあるのでいつも賑わっています。
画像中、下:日本の雑誌社と提携しているファッション誌やコミックス、インテリア、車やパソコンの雑誌です。


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