■新・イギリスの玄関口 2008.1.22 update

イギリスからヨーロッパ大陸へ電車で行く事ができるというのは、ご存知な方も多いと思います。鉄道ファンならずとも一度は乗ってみたい(?)ユーロスター。開通からロンドン南部のWaterloo(ウォータールー)駅が使われてきましたが、2007年11月14より、ロンドン北部のSt.Pancras International(セント・パンクラス国際)駅がユーロスターの新たな玄関口になりました。

ロンドン以外の主要都市と繋がる路線がロンドンの北部に集中していて、乗り換えがスムーズ。St.Pancrasへと発着することにより、ユーロスター専用の線を通るので以前、ロンドン=パリ間で約3時間掛かっていたのが2時間15分。ロンドン=ブリュッセル(ベルギーの首都)は1時間15分となり、より多くの人が利用することが期待できそうです。

ユーロスターがどんだけ早く走るのか、確かめに私も近いうちに乗りたいと思っています。以前は、イギリス側では路線と並んで走ることもあり、京浜東北線と山手線*かっ!って突っ込みを入れていましたが、そういうこともなく?ビュンビュン飛ばしていることでしょう。

新たな玄関口となったSt.Pancras International駅は1868年開業の歴史ある駅で、Barlow Shed(William Barlow/ウィリアム・バーローの設計)と呼ばれるガラス張りのアーチ形の屋根がついたホームは、その当時、世界一広い屋内スペースだったそうです。ユーロスター発着に伴いさらに延長されました。

使用したガラスの広さはトータル1万平方メートルで、テニスコートにすると38のコート分、フットボールピッチにしたら2つ分ほどの広さだそうです。骨組みは、開業当時の色、pale sky blue(淡い空色)に塗られ、曇りの日でも青空が出ているかのように明るくなっています。改装延長した箇所のレンガやクレイ(粘土)は、オリジナルの物、または同じ成分の物を使用しているのです。

赤レンガの素晴らしいゴシック建築の駅舎は、St Pancras Chambers**(セント・パンクラス・チェンバーズ)と呼ばれ、映画『ハリーポッターと秘密の部屋』(2002年)、映画『バットマン』(1989年)などやテレビの撮影などで使われてたそうです。あれ、どこかで見たような...と思われた方もいらっしゃるかもしれませんね。

構内にある、9メートルの高さの男女の像。どこからでも見え、わかり易いので待ち合わせの場所として最適なことでしょう。ただ真下に立つと巨大な足しか見えませんので、この像を探す場合は上も見ましょう。この二人、これから離れ離れになってしまうのか、それとも久しぶりに会えたのか? 場所が駅なだけに、フランスへと繋がるだけに、二人の足元で色々考えてしまいました。どっちかなぁ...。

今後はもっともっと、レストラン、カフェ、ショッピングエリアが充実していくようで、そちらも楽しみな注目の駅です。

□リンク: St Pancras International(セント・パンクラス国際駅)
※リンク先に動画あり

(*)京浜東北線と山手線:いずれも東日本旅客鉄道(JR東日本)の運転系統の呼称。京浜東北線(神奈川県横浜駅=埼玉県大宮駅)と山手線(東京都区内を環状運転)は、品川-田町-浜松町-新橋-有楽町-東京-神田-秋葉原-御徒町-上野-鶯谷-日暮里-西日暮里-田端を平行して走る。
(**)chamber:「丸天井のある部屋」が原義... (1)会議室、会館 (2)議院 (3)(建物の)特別室、間 (4)判事執務室 (5)寝室、私室 (6)貸間、アパート (7)空間、心室 (8)水門で仕切られた区間=ジーニアス英和辞典=

画像上右:ゴシック建築St Pancras Chambersと呼ばれる駅舎。
画像上左:天井はガラス張りアーチ型のホーム。ユーロスターが停まってます。
画像中:一階部分には、カフェやお店、ユーロスターの改札口があり、二階部分にホームがあります(二階から撮影)。
画像下左:ヨーロッパで一番長い(敷地面積が?)というChampagne bar(シャンパン・バー)。
画像下右:建物もアートだけど、構内もアートだらけ。空を見上げる、桂冠詩人Sir John Betjeman(ジョン・ベッチマン、1906-84)像。


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