■ロックの国 2006.10.17 update

最近では、晴れ時々曇り時々雨の典型的な秋冬の天気になってきたイギリスです。そんな天気の中、行って参りました...今回の題名を「ロックな国」としたわけがここにあります!

ハート(心臓)・オブ・イングランドと呼ばれる地方、イングランドの中央部に、Foxtonという小さな村があります。この小さな村に有名なあるモノがあります。それは、ロック。ロックンロールのロックではなく、Lockのロックです。

Lockとは、カギという意味のLockではなく、日本語では閘門(こうもん)だそうです。Lock(閘門)とは、“閘室と呼ばれる前後を扉で仕切った水面に、片方の扉を開けた状態で船を入れて扉を閉じた後、他方の扉側の水路の開閉によって水位を昇降させ、その後他方の扉を開けることにより船を昇降させる装置”です(Wikipediaより引用)。

ハート・オブ・イングランドをまるで血管のように走る運河。運河は機関車が発明される産業革命前の、馬車に変わる物資を運ぶ手段として使われました。船に荷物を乗せ、その船を馬が引くという方法です(モーターなどが発明される前です)。そのため運河の横には馬が歩く為の道があり、今ではその道は人々の散歩道となっています。

その血管のように走る運河を合わせると約3,000キロになるそうです。まさに、ハート(心臓)・オブ・イングランドというコトバがぴったりの地方。産業の中心でたくさんの工場があり、物資を大都市ロンドンに運ぶという循環機能を果たした運河。現在でも大部分の運河が残っており、物資を運ぶ手段としてではなく、レジャーとして運河が使われています(Lockももちろん健在)。

Foxtonの村には、小高い丘に運河が流れており、船がそこを上り下りするために連続して10基(閘門の助数詞がわかりません...すみません)のLockがあります。その光景は、まさに船が階段を上り下りしているように見えます。私が訪れた時に丁度、船が運河を上っていて、Lockキーパーのおじさんが忙しく働いていました。Lockの開閉を10基分やらなくてはいけないので、結構ハードな仕事です。すべて手作業、人力です。

夏のレジャーシーズンには、船の渋滞が起こり、順番が来るまで3時間待つことがあるそうです。そして、10基のLockを通るまで45分かかります(もちろん一隻ずつの通行)。物資を運ぶ手段として使われていた時代には、最高で5時間待つこともあったそうです。しかし、それでも馬車で運ぶよりは効率よく物を運べたそうです。

Lockのデザインを考えたのは、モナリザで有名なあの!レオナルド・ダ・ビンチだそうで...これには驚きました。ロックの話でレオナルド・ダ・ビンチに行き着くとは思いませんでした(笑) 電車や車の旅行もいいですが、歴史のある運河で船の旅もいいですね! イングランドの新たな一面が見られること間違いなし!です。

□イングランド運河Map(UK Canal Maps & Cruising Guides)
http://www.canaljunction.com/canal/maps.htm

-文中の画像-
画像上:Foxton Lockの或る運河
画像中:それはまるでロックの階段
画像下:運河のある風景

画像左:船が入ってくる...
画像中:そして、閘室の扉を閉める
画像右:ロックキーパーのおじさんがレバーを回し、もう一方の閘室扉を少し開ける
画像右下:閘室内の水位が、船が出て行く側の水位と同じになったところで、ロックキーパーのおじさんがお尻で押しながら扉を大きく開ける


<<もどる