■球根の町 2005.5.16 update

イギリスにオランダがある。そこはイギリス東部の町Spalding。この辺りの土地は丘陸のイギリスの地形ではなく、どこまでぇ〜もまっすぐでまっ平ら。そんな地形(FEN)を、イギリス人は「Flat as a pancake」と表現する。

このpancakeとは日本のホットケーキによりも小さく薄いもので、表面は平ら。そこから来ている。地形だけではなく、タイヤがパンクしてぺっちゃんこになったときにもこの表現が使う方も少なくないよう。


その昔オランダの技術を取り入れて開拓した土地で、その頃からオランダ人が多く住んでいる。South Hollandと呼ばれ、やっぱりここはオランダなのである。

オランダといえば!...そう、チューリップ。オランダの技術で開拓した土地では、これまたオランダの技術でチューリップなどの球根を育て出荷している。イギリス各地で売られている、イギリス産の球根は大体この地域で作られた球根である。

なので、この町では花より球根が大事なのである。花が咲いたチューリップ、球根のためには花は必要なく、早いうちに切り落とされた可哀相な大量の花たち。捨てるのはもったいないと考え始まったのがSpalding Flower Parade。毎年4月の下旬に開催される。

会場となったのが、Spaldingの町の外にあるSpringfields。そこから町の中心へと行き、そしてまたそこに帰ってくるという道のりのパレード。地域住民によって作られた、色とりどりの花で飾られた37台の山車が3時間かけて町を練り歩く。。

色とりどりの花で飾られた山車には、バイキングの舟、汽車、飛行機、動物などなどもとても細かいところまでよくできていてびっくり。もちろんすべてに、この町で作られたチューリップの花が使われている。沿道に詰め掛けた、たくさんの人々を魅了した第二の人生を歩んだチューリップ。花冥利につきる一日だったことだろう。

色とりどりの花山車のほかに、100年以上も前の自転車に乗った人たちも一緒にパレードをしていた。その時代のコスチュームを着て、見たこともないような形の自転車に乗っている。古いというよりも、見慣れない光景にとても新鮮味を感じた。

乗っている人はお年寄りの方だったのでいくら自転車とは言え、3時間の道のりは大丈夫なのかと心配した。昔の自転車は今の自転車よりも乗りづらいことだろう。でも忘れちゃいけない、ここはイギリスのオランダなのだ。どこまでもまっ平ら。坂なしなのである。pancakeの上だし(笑)。そんな土地だから、このたくさんの山車のパレードもできるのだろうと納得した。

画像右上:まっ平らな土地
画像左上:ひときわ目立ったバイキング
画像右下:古い自転車に乗る人たちも



画像左:今年のフラワークウィーン
画像中:イギリスといえばテディベア?
画像右:一番大変だった人たちかも?



画像左:両脇に可愛らしい子供を乗せた汽車
画像中:こちらも古い自転車
画像右:チャリティーのためのお金を集めるピエロたち


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