■イギリス流クリスマス 2005.1.17 update

普段走らない師匠も走ってしまうほど忙しいということから師走といわれる12月。Karaokeという言葉がおなじみになったイギリスで、Shiwasuも定着するのではないかと思います(笑)

12月に入ると、町はクリスマスショッピングをする人でにぎわいます。何を買うのかといえば、もちろんクリスマスプレゼント。親から子供へのプレゼントはもちろんのこと、子供から親へのプレゼントの交換もします。家族みんながプレゼントを買うので町もお店もにぎわうのでしょう。きっと。プレゼントだけではなく、家を飾るデコレーションやツリー(本物の木)を買ったり、クリスマスディナーの材料を買います。

余談ですがクリスマスツリー本物の木を買ったら、クリスマスが終わった後どうすると思いますか?? 根っこ付きのものなら庭に植えるという場合もあるようですが、毎年庭に植えるのも...根っこがついていないタイプあります。なんと!ゴミとして捨てちゃうんです。なんだかもったいないなーと思いつつもクリスマスツリーはやっぱり生がいいよなーと思ってしまいます。

定番のクリスマス料理は、ロースト肉(ターキー、豚の太もものハム、ビーフ、グース、ラムなど)、スタフリング(ターキーなど鳥肉の場合丸焼きのためお腹に詰め物をします)、クランベリーソース(ターキーと相性がいいといわれます)、ローストポテト、付け合せの野菜(芽キャベツ、人参、ブロッコリーなど)、グレービーソース(ローストした際に出る肉汁で作ったソース)、デザートにはクリスマスプディング、ミンスパイ、クリスマスケーキを食べます。

デザートは手作りの場合ですと準備も早くから進められます。とくにクリスマスプディング(日本ではあまりお馴染みではありませんね)と呼ばれるクリスマスに食べるデザートは、作ってすぐよりも日が経った方がおいしくなるので大体クリスマスの一ヶ月前に作ります。材料はドライフルーツ(レーズン、カランツなど)パン、シナモン、お酒、オレンジピールなど20種類近い材料を混ぜ込み、8時間蒸します。

伝統的なのは、材料を大きなボウルで混ぜるときには家族一人一人ずつ願い事をしながら混ぜることです。当日、食べる時にはブランデーバターやクリームをかけて食べます。味はといいますと、もっちりした感じ、特に何味といえない味です。クリスマスディナーでお腹いっぱいなのにもかかわらず、不思議とたくさん食べられます。

クリスマスケーキもあります。日本でお馴染みのイチゴショートケーキや切り株型のロールケーキではなく、ドライフルーツいっぱいのスポンジケーキです。そしてミンスパイというパイも食べます。こちらもドライフルーツが使われています。クリスマス当日は朝(もしくは前の晩)からディナーの準備をし、ディナーといっても夕方に食べるのではなく昼1時ごろに食べます。そしてティータイムにテレビから流れるクリスマスキャロルを聞きながら、ミンスパイやクリスマスケーキを食べます。いまではクリスマスディナーのほとんどがスーパーなどで買うことができますが、手作りする家庭も少なくないようです。

世界中で有名人のサンタクロース、こちらではファーザークリスマス(クリスマスの父?)と呼ばれます。サンタクロースは煙突から入ってきますが、煙突ない日本の家では子供達もイマイチ想像がつきづらいことでしょう。イギリスの家は煙突があるのが普通ですが、今では多くの家では使っておらず、ただ形としてあるだけで通っていません。うちにも煙突がありますが暖炉を閉じてしまっているため使っていません。一体どうやってサンタクロースがはいってくるのだろうかと心配する子供もいるのではないでしょうか。

ショッピングモールの一角にはサンタクロースの家が登場しサンタクロースから直接プレゼントがもらえ、一緒に写真をとることが出来ます。入場料£5(約1000円)くらいを払うのでそれがプレゼント代なのでしょうね。興奮ぎみの子供達の行列が長く続きます。

そして、忘れてはいけないクリスマスのエンターテイメントはパントマイムです。パントマイムとは一般的に知られる「言葉を使わないで表現する劇」ではなく、イギリスのパントマイムは子供から大人まで楽しめる喜劇です。各町の劇場で公演され気軽に見にいくことが出来ます。「シンデレラ」「ジャックと豆の木」「白雪姫」「アラジン」など誰でも知っているお話を題材に、笑いはもちろんのことロマンスありちょっぴりの悪あり感動あり、そして最後は必ずハッピーエンドという観客参加型の劇です。どんなところで参加するのかといえば、演者がボケたらつっこみをします。代表なのが「He(She、Itの場合あり) is behind you !」(これだけではないんですが)、主役が自分の後ろにいる共演者を「あれっ、○○はどこだ?」と探します。そしたら「He is behind you !」と観客が叫びます。そんな誰もがわかるわかりやすいツッコミをしながらお芝居が進んでいきます。

私の住む町では「ジャックと豆の木」を上演しました。会場はたくさんの家族で超満員。お決まりの「Behind you !」を叫び、おぉ〜クリスマスが来たなって思う人も多いのではないかと思います。日本では紅白歌合戦を見て、これで今年も終りだなって思うのと似ている感覚だと思います。恋人同士で過ごすクリスマスではなく実家に帰り家族で過ごすイギリスのクリスマス。どこか日本のお正月のような気がしてなりません


-文中の画像-
画像右上:大勢の人でにぎわう町の様子
画像左上:生クリスマスツリーは、買うと持ち運びやすいようにネットに入れてくれます。
画像右中:クリスマスプディング。容器に入っているのはブランデーバター
画像左中:ショッピングモールの一角にはサンタクロースのお家が...
画像右下:毎年クリスマスの午後に放送される、ケンブリッジキングスカレッジチャペルからのクリスマスキャロル
画像左下:町の色々なところに貼られたパントマイム「ジャックと豆の木」のポスター

画像左:クリスマス料理(ターキー、ローストポテト、付け合せの野菜)
画像中:ミンスパイ
画像右:控えめな町のイルミネーション


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