■ご存知ですか?スティルトン。 2004.6.7 update

イギリス料理はまずい...それは有名な話。でもきっとおいしいイギリス産の食べ物もあるはず!! もうこの時点で料理ではなく食材を探してしまっているんですが...。ってことはやっぱりイギリス料理っておいしくないのでしょうか?

私の住むイギリス東部にスティルトンという村があります。この名前を聞いて、「あれっ、もしかして?」と思われた方、鋭いです。世界三大ブルーチーズの一つ、あのスティルトンです。しかし、一般的にブルーチーズといえば...ゴルゴンゾーラ。世界の三大に挙げられているにもかかわらず、日本ではあまり知られていないような印象があります。それは、イギリス料理はまずい説と何か関係があるのでしょうか(イギリスにはおいしいものがない??)。

驚くことにこのスティルトンという村でチーズは作られていません。この村はかつてロンドンとスコットランドを結ぶGreat North Roadの中間にあり、汽車が発明される前、馬車で旅行をしていた人たちのための宿場町でした。村にある bell Inn という宿で売られ有名になったことにより、18世紀に村の名前をとってスティルトンとなりました。

スティルトンチーズは、イギリスでも限定された地域で当時と変わらぬ方法で作られています。しかしチーズの歴史は古く中世までさかのぼります。チーズは保存食として日持ちするためスティルトン以外にも数多くのチーズが作られました。スティルトンチーズのことだけで1冊の本が書けてしまうほど奥が深く、いつの時代もイギリス人の食卓にチーズはかかせないもののようです。

一般的な食べ方ですが、パンやクリームクラッカーと呼ばれるものの上にのせたり、リンゴやぶどうなどのフルーツと一緒に食べたりします。小腹が空いた時など気軽にスナック感覚で食べたりもします。これからの季節はピクニックのお供にワインと一緒に外で食べるのもいいですね。

村で行われたスティルトンチーズレースを見に行きました。あいにくの雨にも関らず、年に1度のこのお祭りを楽しみにしている人たちが村の中央を走る、かつてのGreat North Roadに集まりました。レースは4人編成のチームが2チームずつで争い、スティルトンチーズに見たてた丸太を手で転がしながらゴールするというものです。簡単そうに思えて意外とやっている方は四苦八苦、見ているこちらも楽しめました。

せっかくスティルトンに来たのだから斬新なスティルトンチーズ料理を食べて帰りたい、それがなかったらお土産にチーズを買って帰りたいと思うのは日本人的考えでしょうか?運が悪かったのか、パブをのぞいてもスティルトンを使った料理を見つけることができませんでした。しかし、村の小さな食料品店でスティルトンチーズを見つけることができました。切られた状態で売られているのが一般的で、初めてみるスティルトンチーズの原形に驚かされました。そして高い!って高さもそうなんですが、お値段もです。

大手スーパー、テスコで売っているスティルトンソーセージ。チーズの味を残しつつソーセージ肉と合っていてとってもおいしいです。うちでは週1回は買ってしまうほどです。日本でもこのスティルトンソーセージが食べられたらイギリス料理に対する悪いイメージが変わるかも?しれませんね。

画像上:かつてのGreat North Roadに面して立つ、村のサイン
画像下:カットされたスティルトンチーズ

画像左:今も営業しているbell Innのサイン
画像中:クリームが入っていないのに、なぜか名前はクリームクラッカー。
画像右:スティルトンレース

画像左:スティルトンチーズの原形
画像右:おいしいスティルトンソーセージ


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