■ベトナムは常夏の国じゃないの?! 2008.3.4 update

この原稿を書いているのは2月の終盤。今日は旧暦の1月15日です。旧暦1月、最初の満月の日は盛大なお祈りが行われたり、初詣に行く方々も多い日です。An Chay (アンチャイ)と呼ばれる精進料理を食べる風習が今でも残っているベトナム。最近の若い人達はあまり気にしない人も増えましたが、それでも精進料理屋さんは賑わっています。ベトナムにどのくらいアンチャイをする習慣が残っているかというと、アンチャイ材料専門のスーパーマーケットがあるくらいに今でもアンチャイの風習は残っています。

ところで、みなさんはベトナムというとどんな気候を想像しますか? やっぱり、暑そう、いつでも泳げそう、ジャングルありそう!とかでしょうか?

ベトナムは縦に長い国で長さは約3,000km、日本の北海道から本州の終わりまでくらいの長さがあります。縦に長い国なので日本と一緒で北部、中部、南部で気候が違います。南部は平均的に30℃以上、今日あたりも33℃くらいあるそうで、だいたいいつでも暑いところです。中部は最低気温16℃から最高気温43℃と季節によって寒暖の差があります。北部は12℃から38℃くらい、湿度が高いので夏は蒸し風呂、冬は露が降りて底冷えがするそうです。

そう、いつでも暑いのはベトナムでもほんの一部の地域なんですよ。それでも私が住んでいる中部ダナン市では暖房器具があまり売っていません。それもそのはず、暖房器具が必要なくらい寒いのはほんの1週間程度なんです。

ところが、今年は記録的な寒さ。最低気温が16℃くらいの日が何日も続き、今日も15℃くらいまで下がる予報がでています。毎年旧正月が明けるとだんだん暖かくなるのですが、明後日くらいからまた寒波がやってきてさらに下がる予報が出ています。

北部ハノイの学校では『気温が10℃を切ったら休校します』のアナウンス。その2、3日後には本当に休校してしまいました。旧正月には南部から里帰りした人が北部の寒さに耐えられず死亡するという事故も報道されていました。

そうベトナムは基本的には暑い国。寒さ対策に慣れていないんですね。

寒い日本では『頭寒足熱』と言って足を暖めると良いとか、風を通さない保温性の高い服を着るとか、マフラーを巻くと体感温度が2℃違うとかいろいろ情報がありますが、ここでは『とにかく着る!』、ぶくぶくぶくぶくとみんな着膨れしています。子供は肌着、長袖シャツ、セーター、ジャンパー、毛糸の覆面帽と重装備。大人もセーターに皮のジャンパー、毛糸の帽子にヘルメット。あ、ヘルメットはバイク移動が多いからですけどね。それにマスクとマフラーに手袋。この時期みんな体重が2〜3kg増えているのではないでしょうか。

ところが、驚くことに下半身にはあまり注目していません。さすがに子供は長ズボンを履いていますが、大人は夏と同じようなズボン、時には七分丈のパンツを履いている女性も見かけます。女子高校生の制服は民族衣装のアオザイ。これのズボンも透けるほど薄いシルクや化繊のパンツです。

さらに驚くことは、これだけ重装備していながら『足もとは素足にサンダル』なんです。これは寒い! これはどう考えても寒いでしょう?!

街の中を注意してみていると、やっぱり素足、あなたも素足、どうして素足?というくらいに素足の人が目立ちます。それでも最近は素足風ストッキングも出始めたみたいで、よく見るとストッキングを履いていたりしますが、そのストッキングも足袋風デザインで草履が履けるようになっています。そう、そのストッキングを履いていても履物は草履やサンダルなんですよ。

ここで止めを刺すような衝撃の事実があります。

みんなそんな格好をして家の窓やドアは開け放して『寒い、寒い』と言っているんですよ。ドア閉めなよ。。。そりゃ寒いって。。。

画像上右:寒くても屋外カフェに集まる人。
画像上左:子供も重装備でバイク移動。
画像中:彼女はジャンパーに素足。
画像下左:この女性も重装備していながら、素足で家の外にいます。
画像下右:ほら、ここにも素足で寒がっている人が。。。


<<もどる