■中部ベトナムは記録的な大洪水 2007.12.4 update

ベトナム中部はただいま雨季の真っ最中。中部の雨季は10月から翌年2月までで毎年1回か2回は台風が上陸してきます。今年は台風の直撃は免れたものの連続して来た台風と低気圧の影響で激しい雨が続いてフエ、ホイアンなどの世界遺産を持つ地域でも洪水の被害が出ています。

そんな中、去る11月12日にフエからホイアンへ行ってきました。フエに滞在していた時は小雨模様ではあったのですが洪水は無し。丁度新月でもあったので大潮だから危ないかな?と思っていたのですが、洪水はありませんでした。これならホイアンも大丈夫かな?と車で南へ約150kmのホイアンへ移動。確かに川は溢れてはいましたが、この位はいつもの事。この程度ではホイアンの人達は洪水とは呼びません(2005年11月の記事参照)。市場のおばあちゃんも足元が水に浸かったまま普通に商売をしています。

ホイアンの街は川沿いのバクダン通り、その内側にグエンタイホック通り、さらに内側にメインストリートのチャンフー通りの3本が終日車両進入禁止の世界遺産エリア。川沿いのバクダン通りはしょっちゅう冠水し、グエンタイホックまで冠水するのもいつもの事。クエンタイホックまで水が来ると、川から舟遊びの小船が街中まで入って来ます。これもいつもの事。

ホイアンの街は大昔から川が溢れるので街全体が斜めに作られています。街に降った雨は自然に川に流れ込みます。なので川が溢れてもすぐに水は引いていくのですが今回だけは違いました。昼間は少ししか無かった水が夜になるにつれてどんどん増えてきました。気がつくとチャンフー通りを越えて車の往来がある通りまで水に浸かっています。これは大変とホテルに戻ると、ホテルの周りも水浸し。ここベトナム中部に住んで7年になりますが、これほど水が溢れているのを見たことはありません。それでも『明日は大丈夫だろう』と高をくくって寝ました。

画像左:交差点では四方からバイクが入り乱れる
画像中:街中ではヘルメット着用は少ない
画像右:信号待ちの時はバイクで渋滞になる。中央分離帯があるので、さすがに反対車線にはみ出すバイクはいない
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翌日、虫の知らせとでも言うのでしょうか、明け方ふと目を覚まして恐る恐る窓の外を見ると一面の海。。。そう、道路が川の状態を通り越して海になっていました。。。1階の部屋で寝ていたホテルの従業員は背中が冷たくて目が覚めたとの事。酔っ払っていたら溺死していたかもしれません。

向かいのホテルの看板は半分沈み、ロビーに置いてあったであろう高さ1mの壷は浮き上がって散歩に出ようとしているところ、胸まで水に浸かった従業員に取り押さえられています。街の中を船が走り、空のポリタンクを浮き輪代わりに抱えた人達が道路を泳いで渡っています。

道路を埋めた水の上には箒、ゴミ箱、サンダル、ハシゴと様々なものが流れてきます。危険なので街ごと全部停電。一部電話も不通、一時は携帯電話も不通と、まさに陸の孤島状態になりました。

画像左:一夜明けたら、バクダン通りは海に
画像中:街中にも船が入り込んで来た
画像右:高さ1m以上ある看板も半分水没
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昼頃にホテルの計らいで配給されたのがインスタントラーメンとミネラルウォーター。しかし、電気が無いのでお湯が沸かせません。かろうじて湯沸かし器に残っていたシャワーのお湯を掛けて食べてみましたが(良い子のみなさんは真似をしないでください)、どうもあれからお腹の調子が悪いです。

午後になって水かさはさらに増え、向かいのホテルの看板はすでに完全に水没し、ホテルのロビーはさながら船着場と化しています。なんとか船をチャーターして水の無いところまで脱出を試み、途中で見かけて唖然としたのは頭だけ出ている道路標識。この道路標識、高さ2mは軽くあるんですよ。

現在(11月21日)は、水も引いて来ているのですが、数日するとまた大潮の日がやってきます。今度は大洪水にならない事を祈っています。

画像左:ホテルからインスタントラーメンとミネラルウォーターが配給されたが、お湯は無し
画像中:ロビーは船着場と化す
画像右:高さ2m以上ある標識もご覧の通り
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